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瓢湖

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瓢湖(ひょうこ)は、新潟県阿賀野市水原(すいばら)地区にある人造湖オオハクチョウコハクチョウの飛来地として知られる。ラムサール条約の登録湿地であり、日本の重要湿地500でもある。

冬の瓢湖の風景

概要

瓢湖にはオニビシハスヨシマコモなどが生育している。31科100種の鳥類の生息が確認されており[1]、毎年10月頃から3月頃にかけて6000羽ほどのオオハクチョウ及びコハクチョウが飛来し、越冬する他、オナガガモホシハジロなどのカモ類も数多く飛来する。日中は周辺の田圃で採餌することが多く、カモなどのほうが目立つが、夜には湖で羽を休める。また、フナヘラブナなどの魚類、オニヤンマギンヤンマなどのトンボ類も確認されている。

1954年3月に「水原のハクチョウ渡来地」として国の天然記念物に指定、2005年(平成17年)に国指定瓢湖鳥獣保護区(集団渡来地)に指定されている(面積281ha、うち特別保護地区24ha)。2008年(平成20年)にはラムサール条約の登録湿地に登録されている。

周囲は「瓢湖水きん公園」として整備されており、旧水原町の「町の花」となっているアヤメハスなどの草花でも親しまれている。

歴史

  • 1639年寛永16年)用水池として完成。当時の池の形が瓢箪に似ていたことから、「瓢湖」と呼ばれた。
  • 1950年昭和25年)初めてハクチョウが飛来した。
  • 1954年(昭和29年)吉川重三郎(通称:白鳥おじさん)が、野生のハクチョウの餌付けに全国で初めて成功した。
白鳥の飛来地として、同年2月に新潟県の、同年3月20日に国の天然記念物に指定された。
  • 2005年(平成17年)11月1日 - 国指定瓢湖鳥獣保護区に指定された。
  • 2008年(平成20年)10月30日 - ラムサール条約の登録湿地に登録された。

脚注

関連項目

参考文献

外部リンク