犬ヘパトゾーン症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Yaruohrhm (会話 | 投稿記録) による 2021年7月28日 (水) 06:40個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (体裁調整)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

犬ヘパトゾーン症(いぬヘパトゾーンしょう、: canine hepatozoonosis)とはHepatozoon canis寄生を原因とする寄生虫病。イヌコヨーテのほか、日本ではネコツキノワグマなどにも見られる。

概要

原虫を保有するクリイロコイタマダニの経口摂取により寄生が成立する。多くは不顕性感染であるが、合併症が存在する場合には、発熱、体重減少、嗜眠貧血高アルブミン血症高グロブリン血症などを示す。

診断は血液塗抹標本あるいは骨格筋皮膚の生検標本にギムザ染色ライト染色を施し虫体を検出する。治療にはイミドカルブドキシサイクリンが有効であり、対症療法として非ステロイド性抗炎症薬が使用されることもある。

参考文献

  • 今井壯一ほか編 『最新家畜寄生虫病学』 朝倉書店 2007年 ISBN 4254460279
  • 新潟日報平成21年4月27日記事 絶滅懸念ツキノワグマ