火鬼

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火鬼(かき)は、将棋の一つ。本将棋にはなく、天竺大将棋大局将棋に存在する。

天竺大将棋

水牛成駒。成ることはできない。

駒を取るときは普通の取り方の他に特別な捕獲のルールがある。移動して止まった所の周囲8マスに敵の駒があれば、全て取ることができる(焼く)。また、敵の駒が火鬼の隣に移動してきたときも、その駒は焼かれてしまう。これは1手には数えない。

火鬼が火鬼の隣に移動したときは、動いた方が焼かれる。

元の駒 動き 成駒 動き
火鬼(かき)
           
   
   
   
 
 
   
   
   
           
縦と斜めに何マスでも進める。この時飛び越えては行けない[1]

また、獅子のように8方向に3手分の動きで移動できるが、獅子と違い飛び越えることはできず、駒を取ったら止まるため、「焼く」以外の通常の取り方で複数の駒を取ることも出来ない。

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この「焼く」能力のため、天竺大将棋の駒としては他の駒より圧倒的に強力な最強の駒となっており、その他の古典巨大将棋類まで含めた中でもトップクラスに強力な駒となっている。天竺大将棋では非常に強力な駒が数多くあり、特にその中でこの火鬼の存在のため、対局の際に読み抜けがあると大惨事になりかねない。

大局将棋

成ると奔火

元の駒 動き 成駒 動き
火鬼(かき)
   
   

   
   
横と斜めに何マスでも動け、縦には2マス動ける。飛び越えては行けない。 奔火(ほんか)
               
               
               
               
               

               
               
               
               
               
横と斜めに何マスでも動け、縦には5マス動ける。飛び越えては行けない。

脚注

  1. ^ 象戯図式』および『諸象戯図式』では、「水牛のように動く」となっており、縦と斜めに何マスでも進めることが示唆される。

関連項目

参考文献