浜名湖のり

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浜名湖内養殖場風景

浜名湖のり(はまなこのり)は、浜名湖で1820年頃から続く養殖海苔である。

浜名湖は現存する最古の海苔養殖場と言われ、この海苔は磯の香りが強く深い緑色をした特徴的なものであるが、地域住民の認知度が高い物とはなっていない。そこで2009年に『浜名湖のりブランド推進協議会』によってブランド化された。

主な加工方法としては、黒海苔と混ぜて、板海苔とするのが一般的である。地元の遠州地方(静岡県西部地方)では、生海苔のまま味噌汁に浮かべたり、三杯酢で食したりする。また、海苔の佃煮として県内メーカーにより販売されている。

学術名称「ヒロハノヒトエグサ」の名のとおり、幅広な繊維が特有の滑らかさを生む。ヒトエグサの藻体は一層の細胞からできているので、透きとおる薄さであり、なめらかで柔らかい。俗に言う岩海苔アマノリ属の藻体を煮たもので、岩海苔だけでは硬くなめらかではないので、ヒトエグサを混ぜることが多い。

2011年には、浜名湖のりブランド推進協議会「100夢プロジェクト」が、浜名湖のりを使用した「11.5メートル四方の巨大な二次元コード」を作成し、ギネス世界記録に認定された