池田年穂

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2014年撮影

池田年穂(いけだ としほ、1950年 - )。横浜市生まれ。慶應義塾大学名誉教授歴史学者翻訳家。北里大学、放送大学講師(「翻訳」、「原書講読」を担当)。専門は、移民論、移民文学、アメリカ社会史。慶應義塾大学文学部史学科卒業、同修士課程修了。移民関係の論文が多いが、論文「福原有信と揺籃期の近代薬事制度」(濱本幸宏共著 1997年)は、「日本における化学史文献:日本篇」化学史研究Vol.34 (2007年)にも選ばれている。最終講義は2015年3月7日に「翻訳の世界―Traduttore, traditore!」と題して行った。

ユエンフォン・ウーン著『生寡婦(グラスウィドウ)――広東からカナダへ、家族の絆を求めて』(風響社 557pp. 2003年)の翻訳で Canadian Prime Minister's Award for Publishing (カナダ政府により1988年に創設)を受賞している。また、「ティモシー・スナイダー著『赤い大公――ハプスブルク家と東欧の20世紀』の翻訳等一連の業績」で2014年度「義塾賞」(慶應義塾により1949年に創設)を受賞している。他に、 ジョーン・ディディオン著『悲しみにある者』(原著は全米図書賞受賞作品)、アダム・シュレイガー著『日系人を救った政治家ラルフ・カー――信念のコロラド州知事』など多数の訳書がある。近年は、ゴードン・S・ウッド(初邦訳)、ティモシー・スナイダー(初邦訳)、マーク・マゾワー(初邦訳とほぼ同時期に刊行)などの重要な歴史学者の著書の翻訳が目立つが、対象は、文学、ノンフィクション、伝記など幅広い分野にまたがっている。

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