水戸の梅大使

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水戸黄門助さん格さんの両脇に控える水戸の梅大使(2020年)
水戸の梅大使の前身・水戸の梅むすめのメンバー (偕楽園の梅祭り)

水戸の梅大使(みとのうめたいし)は、茨城県水戸市の観光PRスタッフ。

茨城県を代表する観光大使キャンペーンクルー的存在で、毎年公募で10名が選ばれる。

歴史

1896年、上野-水戸間の鉄道開通を機に、観梅列車が運行され、水戸の梅まつり茨城県を代表する催しとしてはじまった。

1963年から、観光推進のため、水戸市観光土産品協会初代会長の中山繁雄の発案により、梅まつりPRのため選出されることになった。当時は水戸の梅むすめという名称だった。

新世紀を迎えた2001年男女雇用機会均等法改正や男女共同参画社会基本法の施行をうけ、「梅むすめ」から「梅大使」へ名称が変更された。男性でも応募可能であるが、現在まで梅大使に男性がなったことはない。

2001年の初代水戸の梅大使は、水戸の梅むすめから数えて第39代目である。

任期

1年間。当年の1月 - 12月。前年の10月に審査会(非公開)が開かれ、12月に研修(5日間)を受ける。

歴代の梅大使(梅むすめ)

メンバー(<>括弧内は当年以前のメンバー歴) 応募者数
33代目 1995年 齋藤美樹・岩渕理恵・大川真紀・雨谷美佳子・鈴木里美
磯崎幹子 他4名
44代目 2006年 中田倫子・有津佳子・河野美保子・茨城洋子・沼田淳子
柏木恵梨菜・大澤幸子・酒井育美・松浦真紀・佐川純子
45代目 2007年 渡邉美保・石田優子・助川奈緒・小野智恵・佐々木美香
金成瞳・田村美緒・益子典子・仲田有華・上田佳織
46代目 2008年 中村可南子・小野麻紀子・鶴見智美・今美穂・五位渕優子
會澤智子・君島紀子・軽部織江・萱場尚子・古市沙百合
47代目 2009年 前島祥子・蓑毛さやか・大図千晶・植木久華・古橋恵里
渡辺絵美子・木村美穂・立原典子・鶴田沙綾・篠原真紀
48代目 2010年 関根知世・菊池真登香・庄司夏美・小泉知穂・野口久美子
川崎綾・川澄香奈恵・坂部浩子・坂本めぐみ・斎藤奈美
49代目 2011年 池田祥子・沢畠尚美・皆川美里・初沢春美・丸山美奈実
加藤優実・伊川和歌奈・植田真未・丹野沙也香・井上奈保
50代目 2012年[1] 池田祥子<11年>・沢畠尚美<11年>・皆川美里<11年>
和賀千秋・鈴木絢子・草野亜弥・後藤かおり・川上真紀・飯塚沙織・藤田美喜
126名
51代目 2013年[2] 田辺真理・藤澤理恵・山本千尋・沢畑順子・高岡亜弥乃
箕輪友美・倉持恵理・小峰華子・岩間莉沙・長谷川和奏
82名
52代目 2014年[3] 羽石理沙子・桑名彩香・吉原あゆみ・鈴木真理恵・伊藤文恵
箕輪萌香・青山美穂・高橋実子・伊藤麻利奈・伊王野求美
106名
53代目 2015年[4] 鬼沢千尋・鈴木智美・武田かおり・上山梯子・大和田菜々
浦井彩加・竹内冴加・白土由梨・高橋祐里・三村陽美
94名
54代目 2016年[5] 秋葉智世・益子歩美・岩竹由佳莉・奥寺幸恵・石川藍
小野瀬咲子・佐々木新子・伊勢ひかる・尾崎万里子・森田早貴
72名
55代目 2017年[6] 鈴木綾香・助川奈々・山本薫子・室積麻生・小倉愛里
鈴木さやか・鈴木瀬奈・高村彩乃・萩原真帆・梅田朋奈
72名
56代目 2018年 山城理香・横川可菜恵・杉原莉紗・加藤汀沙・米川緩
宮内優衣・新谷絢香・小野茉穂・東ヶ崎美咲・杉山恵里佳
57代目 2019年 山城佑香・川崎美佳・飯塚たまき・渡辺莉沙・石川夕菜
照山百菜・鬼沢美賀子・高根沢咲耶・犬塚真桜・浅倉千夏
58代目 2020年 米田吏伽・佐藤夏帆・池田実鈴・菊地晴菜・金澤紀香
根本真美・幡和奏・山本朝未・海野早椰香・関萌緑
59代目 2021年 米田吏伽・佐藤夏帆・池田実鈴・金澤紀香・根本真美
幡和奏・海野早椰香(全員<20年>)
募集なし
60代目 2022年 長嶋栄里奈・髙槌七海・塩澤理沙・岩上りな・飯村未来・田澤こころ

歴代の衣裳

1月~3月末の水戸の梅まつり終了まで「振袖」での勤務が主である。

屋外勤務の汚れ等を考慮してか、薄い色地の振袖は過去20年ほど採用されず、帯も黒系の地に金銀が多い。振袖・帯ともに梅大使の特注品で、必ず「梅」があしらわれている。

  • 2001年度 「赤」 袂・上前に薄ピンクの梅模様が、白い霞のように入っている。遠めにも白がよく目立つ。
  • 2002年度 「赤」 袖口・上前に黄色と紫色の梅がぽつぽつと描かれている。袂が無地なのでおとなしい印象。
  • 2003年度 「青」 袖・袂・上前に白黒金で大小の梅が描かれている。使用色が少なくシックだが色鮮やか。
  • 2004年度 「赤」 例年よりもローズ系の赤。袂・上前に牡丹のような大きく丸い梅が黒を基調に描かれている。
  • 2005年度 「黄」 右袖・裾は茶色と苔色。上前にパステル系の梅が咲く。格子柄の地紋がくっきりと見てとれる。
  • 2006年度 「桃」 赤地にピンクと白の小梅を全体にあしらった総柄の振袖。総柄は梅大使史上初。遠目では桃色。
  • 2007年度 「紫」 袖・袂・上前に白ピンク若葉色の梅と熨斗模様が伸びやかに描かれている。紫の地は金ラメ入り。

4月~12月は主に洋服での勤務となる。最初の数年は、赤や白のスーツであったが、2004年度から毎年同一となった。丈の長いピンクのスーツに黒いスカート。襟元に水玉スカーフ(白地に黒)を蝶結びする。

2012年から、年間を通じて和服での勤務となった。

脚注・出典

外部リンク