母系制
母系制(ぼけいせい)とは、母方の血筋によって家族や血縁集団を組織する社会制度であり、概ね次のような特徴を持つ。対義語には父系制がある
- 母方の血筋をたどる(母系出自)
- 母方の地位を受け継ぐ(母系継承)
- 母方の財産を相続する(母系相続)
- 結婚後、夫婦は妻方(母方)の共同体に居住する(母方居住制)
- 農耕社会に多く見られる。
母系制社会であっても女性が男性より優越するケースは稀であり、支配権は母の兄弟や長女の夫が持つ場合が多い。
社会制度とは少々異なるが、エジプトのファラオの継承制度もこれに近しい形態をとっている。
日本の平安時代のように、基本的には父系社会だが財産のみ母系で相続するといった折衷的な形態も存在する。
関連項目