最強のふたり
最強のふたり | |
---|---|
Intouchables | |
監督 |
エリック・トレダノ オリヴィエ・ナカシュ |
脚本 |
エリック・トレダノ オリヴィエ・ナカシュ |
製作 |
ニコラ・デュヴァル・アダソフスキ ヤン・ゼノウ ローラン・ゼイトゥン |
出演者 |
フランソワ・クリュゼ オマール・シー オドレイ・フルーロ アンヌ・ル・ニ |
音楽 | ルドヴィコ・エイナウディ |
撮影 | マチュー・ヴァドピエ |
編集 | ドリアン・リガル=アンスー |
製作会社 | Quad Productions |
配給 |
ゴーモン ギャガ |
公開 |
2011年11月2日 2012年9月 |
上映時間 | 112分 |
製作国 | フランス |
言語 | フランス語 |
『最強のふたり』(さいきょうのふたり、Intouchables) は、2011年のフランス映画。頸髄損傷で体が不自由な富豪と、その介護人となった貧困層の移民の若者との交流を、ときにコミカルに描いたドラマ。2011年にフランスで公開された映画の中で最大のヒットとなった。
2011年10月23日、第24回東京国際映画祭のコンペティション部門にて上映され、最高賞である東京サクラグランプリを受賞し、主演の二人も最優秀男優賞を受賞した。また、第37回セザール賞で作品・監督・主演男優・助演女優・撮影・脚本・編集・音響賞にノミネートされ、主演男優賞を受賞した。
スタッフ
- 監督 - エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
- 脚本 - エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
- 撮影監督 - マチュー・ヴァドピエ
- プロデューサー - ニコラ・デュヴァル・アダソフスキ、ヤン・ゼノウ、ローラン・ゼイトゥン
- 編集 - ドリアン・リガル=アンスー
- 美術 - フランソワ・エマニュエリ
- 音楽 - ルドヴィコ・エイナウディ
出演者
- フランソワ・クリュゼ - フィリップ(頸髄損傷の富豪)
- オマール・シー - ドリス(黒人青年)
- オドレイ・フルーロ - マガリ(フィリップの秘書)
- アンヌ・ル・ニ - イヴォンヌ(フィリップの助手、口述筆記など担当)
- アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ - エリザ(フィリップの娘)
- トマ・ソリヴェレス - バスティアン(エリザのボーイフレンド)
- シリル・マンディ - アダマ(ドリスの弟)
- ドロテ・ブリエール - エレノア(フィリップの文通相手)
ストーリー
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
パリに住む富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、頸髄損傷で首から下の感覚が無く、体を動かすこともできない。フィリップと秘書のマガリ(オドレイ・フルーロ)は、住み込みの新しい介護人を雇うため、候補者の面接をパリの邸宅でおこなっていた。
ドリス(オマール・シー)は、職探しの面接を紹介され、フィリップの邸宅へやって来る。ドリスは職に就く気はなく、給付期間が終了間際となった失業保険を引き続き貰えるようにするため、紹介された面接を受け、不合格になったことを証明する書類にサインが欲しいだけだった。
気難しいところのあるフィリップは、他の候補者を気に入らず、介護や看護の資格も経験もないドリスを、周囲の反対を押し切って雇うことにする。フィリップは、自分のことを病人としてではなく、一人の人間として扱ってくれるドリスと次第に親しくなっていく。
モデル
この映画は、実在の人物である Philippe Pozzo di Borgo とその介護人 Abdel Yasmin Sellou をモデルにしている。Philippe は、1951年生まれで、1993年のときに事故で頸髄損傷となり、2001年に自身のことや介護人 Abdel とのことを書いた本 Le Second Souffle を出版した。
2002年には、Philippe と Abdel はフランスのテレビ番組 Vie privée, vie publique で取り上げられた。この番組の司会者 Mireille Dumas は二人に興味を持ち、2003年に二人を描いたドキュメンタリー À la vie, à la mort を製作した。
このドキュメンタリーを観たエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュが、映画化を考え、Philippe に話を聞きに行き、脚本を書き上げて、映画を監督した。
舞台
公開・興行成績
2011年10月23日に第24回東京国際映画祭のコンペティション部門にて上映され、これがアジアにおける初上映となった。
フランスでは、2011年11月2日に公開され、週間観客動員数で初登場から10週連続1位になった。また、2011年にフランスで公開された映画の観客動員数でも1位となった。これは、2位の Rien à déclarer (監督:ダニー・ブーン)や3位の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』の倍以上の動員数であった。
主な受賞・ノミネート
年 | 賞・映画祭 | 部門 | 対象者 | 結果 |
---|---|---|---|---|
2011年 | 第24回東京国際映画祭 | 東京サクラグランプリ | 受賞 | |
最優秀男優賞 | フランソワ・クリュゼ オマール・シー |
受賞 | ||
2012年 | 第37回セザール賞 | 作品賞 | ノミネート | |
監督賞 | エリック・トレダノ オリヴィエ・ナカシュ |
ノミネート | ||
主演男優賞 | フランソワ・クリュゼ | ノミネート | ||
主演男優賞 | オマール・シー | 受賞 | ||
助演女優賞 | アンヌ・ル・ニ | ノミネート | ||
撮影賞 | マチュー・ヴァドピエ | ノミネート | ||
脚本賞 | エリック・トレダノ オリヴィエ・ナカシュ |
ノミネート | ||
編集賞 | ドリアン・リガル=アンスー | ノミネート | ||
音響賞 | Pascal Armant Jean Goudier Jean-Paul Hurier |
ノミネート | ||
第17回リュミエール賞 | 最優秀男優賞 | オマール・シー | 受賞 | |
グローブ・ドゥ・クリスタル賞 | 最優秀映画賞 | 受賞 | ||
最優秀男優賞 | オマール・シー | 受賞 |