星野慎一
星野 慎一(ほしの しんいち、1909年1月1日[1] - 1998年12月17日[1])は、日本のドイツ文学者。
経歴
新潟県長岡市生まれ[1]。旧制新潟県立長岡中学校、旧制新潟高等学校を経て、1932年東京帝国大学文学部独逸文学科卒業[1]。旧制成城高等学校教授、埼玉大学文学部教授、東京教育大学教授[1]。1961年「ライナー・マリア・リルケの伝記的研究」により東京大学文学博士[1]。1971年頃教育大を定年後、南山大学教授を務め、1991年長岡市史編集委員長[1]。1998年、89歳で没[1]。1999年、星野の蔵書が長岡市立中央図書館に寄贈され、星野慎一文庫と名付けられた[1]。
リルケなどドイツの詩を翻訳研究するほか[1]、短歌、俳句にも関心が深かった。1995年、『俳句の国際性』で第43回日本エッセイスト・クラブ賞受賞[2]。
著書
- 『初等ドイツ文法 再版』第三書房、1948
- 『リルケ研究 第1-3部』河出書房、1951-1961
- 『新初等ドイツ語読本』第三書房、1957
- 『外国文学修行』大門出版、1966
- 『ゲーテと鴎外』潮出版社、1975(潮選書)[3]
- 『蕎麦の花 詩集』新樹社、1978
- 『ゲーテ』清水書院、1981 (Century books)
- 『ゲーテと仏教思想 東洋的な詩人像』新樹社、1984
- 『俳句の国際性 なぜ俳句は世界的に愛されるようになったのか』博文館新社、1995
共編著
- 『実用日独英会話』ヘルタ・ヤーン共編、南山堂書店、1938
- 『基範ドイツ文法読本』手塚富雄共編、第三書房、1949
- 『新ドイツ語基礎講座 第1-3巻』植田敏郎共著、第三書房、1950
- 『ドイツ語日常会話』ヘルタ・ヤーン共著、第三書房、1955
- 『ドイツ語手紙の書き方』ヘルタ・ヤーン共著、第三書房、1959
- 『ドイツ語会話小辞典』ヘルタ・ヤーン共著、研究社辞書部、1960
- 『研究社ドイツ語講座 文法編』熊田力雄共編、研究社出版、1965
- 『総合ドイツ文法読本』ヘルタ・ヤーン共著、第三書房、1965
- 『研究社ドイツ語講座 初級解釈編』熊田力雄共著、研究社出版、1966
- 『研究社ドイツ語講座 中級解釈編』熊田力雄共著、研究社出版、1967
- 『やさしいドイツ語会話の入門』ヘルタ・ヤーン共著、朝日出版社、1967
- 『リルケ』小磯仁共著、清水書院、2001、新版2016 (人と思想 Century books)
翻訳
- 『愛する神の話』リルケ、春陽堂、1933(のち『神様の話』と改題)
- 『土地なき民 第1-3巻』ハンス・グリム、鱒書房、1940
- 『南アフリカ物語』ハンス・グリム、鱒書房、1943
- 『湖畔』シュトルム、第三書房、1949
- 『ゲーテ詩集』河出書房、1951(市民文庫)
- 『リルケ詩集』岩波文庫、1955
- 『ゲーテの生涯』エルヴィン・ヤーン、第三書房、1960
- 『RILKE GEDICHTE リルケ詩集(独和対訳叢書)』郁文堂、1960年
- 『魂の歌=リルケ キッペンベルク 世界の人間像 第10』角川書店、1962
- 『オーギュスト・ロダン(世界の文学)』リルケ、中央公論社、1964
- 『ヘッセ詩集(世界の詩集)』片山敏彦共訳、角川書店、1967
- 『ゲーテ詩集』三笠書房、1967 のち潮文庫
- 『世界恋愛詩集』矢崎源九郎共編、三笠書房、1968(世界の名詩集)
- 『ドイツ・北欧の民話』矢崎源九郎共著、さ・え・ら書房、1971
- 『さよならパリさよならカトリーヌ』E.ハスラー、講談社、1973
- 『ブレーメンの音楽たい』グリム兄弟、暁教育図書、1977
- 『ラプンツェル』グリム兄弟、暁教育図書、1977
- 『それでも私の心は思っている』ヘッセ 片山敏彦共訳、角川mini文庫、1996
- 『近代ドイツ抒情詩の展開』星野慎一博士喜寿記念論集刊行会、同学社、1986
- 『それでも私の心は思っている』ヘッセ、片山敏彦共訳、角川mini文庫、1996
- 『マルテの手記』ライナー・マリア・リルケ著、グーテンベルク21、2015[4]