方県郡
方県郡(かたがたぐん)は美濃国にかつて存在した郡である。旧方県郡全域は現在、岐阜市の一部である。
沿革
- 『旧高旧領取調帳』によると、幕末時点で以下の55村が存在。郡高33,795石余。
- 幕府領(笠松支配所) - 則武村・下土居村・河渡村・下尻毛村・寺田村・木田村・一日市場村・小島村・交人村・古市場村・下鵜飼村(11村・笠松県に編入)
- 幕府領(笠松支配所・大垣藩預所の相給) - 黒野村(1村・笠松県に編入)
- 幕府(笠松支配所)・尾張名古屋藩の相給 - 正木村(1村・幕府領は笠松県に編入)
- 幕府(大垣藩預所)・旗本の相給 - 則松村・芦敷村・下城田寺村(3村・笠松県に編入)
- 幕府(大垣藩預所)・名古屋藩の相給 - 鷺山村(1村・笠松県に編入)
- 幕府(大垣藩預所)・美濃高富藩の相給 - 雛倉村(1村・幕府領は笠松県に編入)
- 旗本領 - 上西郷村・中西郷村・彦坂村・小野村・上土居村・打越村・雄総村・椿洞村・佐野村・秋沢村・村山村・東粟野村(12村・笠松県に編入)
- 旗本・名古屋藩の相給 - 上福光村(1村・旗本領は笠松県に編入)
- 旗本・美濃大垣藩の相給 - 東粟野村(1村・笠松県に編入)
- 旗本・磐城平藩の相給 - 御望村(1村・笠松県に編入)
- 旗本・寺社の相給 - 洞村(1村・笠松県に編入)
- 名古屋藩領 - 真福寺村・折立村・志段見村(3村・折立村と志段見村は笠松県に編入)
- 名古屋藩・寺社の相給 - 中福光村(1村・寺社領は名古屋藩に編入)
- 大垣藩領 - 岩崎村(1村・笠松県に編入)
- 高富藩領 - 三田洞村・西粟野村・岩利村・石谷村・今川村・上城田寺村(6村)
- 磐城平藩領 - 中村・下西郷村・小西郷村・西改田村・東改田村・又丸村・川部村・上尻毛村・上曾我屋村・下曾我屋村(10村・笠松県に編入)
- 明治22年7月1日 町村制施行(41村)
- 明治29年4月18日 分割されて山県郡、稲葉郡、本巣郡の一部となった。