張達

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張 達


張 達(ちょう たつ、生没年不詳)は、三国時代の蜀漢に仕えた人物。

張飛配下。即位した劉備は、関羽の仇孫権を討つために攻めを決定し、東征途上で張飛に一万の兵を率いて合流する事を要請していた。この時、同僚の范彊と共に張飛を暗殺し、その首とともに呉へと出奔した。『三国志』に記述されている事跡はこれだけであり、その後の動向は不詳である。

小説『三国志演義』では、張飛は呉への出兵を前に范彊と張達に、短期間で全員分の白装束の装備を用意するよう命令する。しかしこれは無理な注文であり、范彊と張達は延期を願い出たが、折り悪くも張飛が酒に酔っていたので、棒で叩きつけられた挙句に「期日までに用意が出来なければ斬る」と言われてしまう。この事を恐れた范彊と張達は、ある夜に張飛の寝首を掻き、その首とともに呉へ逃げ去っている。最後は夷陵の戦いで、当初劣勢であった呉軍から和睦の手土産として張飛の首とともに身柄を送還され、劉備の命令でその子張苞に斬られる。