小倉謙 (植物学者)
人物情報 | |
---|---|
生誕 |
1895年6月28日 日本宮城県 |
死没 | 1981年3月19日 (85歳) |
出身校 | 東京帝国大学 |
学問 | |
研究分野 | 植物学(植物形態学・植物解剖学) |
研究機関 | 東京大学・横浜市立大学 |
小倉 謙(おぐら ゆずる、1895年6月26日 - 1981年3月18日)は、日本の植物学者。専門分野は植物形態学・植物解剖学。
経歴
1895年、宮城県仙台市生まれ。父は実業家・歌人の小倉長太郎(茗園)。東京帝国大学植物学科を卒業。卒業後は母校の同大学講師・助教授を経て、1938年に教授昇進。わが国における植物形態学・植物解剖学の確立・発展に尽くした。1946年から55年まで、日本植物学会会長を務めた。1956年、東京大学を定年退官し、名誉教授となった。その後は横浜市立大学教授として教鞭をとった。
受賞・栄典
- 1946年、シダ植物の解剖学における業績によって、日本学士院賞を受賞。
家族・親族
- 父:小倉茗園(小倉長太郎)は実業家、歌人。
- 兄:小倉博は国文学者。
- 兄:小倉進平は言語学者。
- 兄:小倉伸吉は海洋学者。
- 兄:小倉勉は地質学者
- 兄:小倉強は建築学者。
研究内容・業績
- 主著に『植物形態学』『植物解剖及び形態学』がある。
- また、植物切手の収集家としても知られる人物で、『世界植物切手大図鑑』の著書がある。
著書
- 植物系統解剖学 岩波講座生物学(岩波書店、1930年)
- 植物形態学(養賢堂、1934年)
- 植物解剖及形態学(養賢堂、1949年)
- 切手で見る植物図鑑(蒼風書院、1955年)
- 植物の事典(監修、東京堂、1957年)
- トピカルの集め方(日本郵趣協会、1968年)
- 世界植物切手大図鑑(監修、日本郵趣協会、1979年)
訳書
- トムソン科学大系(ジョン・アーサー・トムソン著、共訳、大鐙閣、1926年)
参考文献
- 『宮城県百科事典』河北新報社、1982年