寮 (律令制)
この記事はその主題が日本に置かれた記述になっており、世界的観点から説明されていない可能性があります。(2012年12月) |
寮(つかさ・りょう)は古代日本の令制時代では、役所の種類である。また、そこで働く官司たちを意味することもある。
古代中国に由来し、周朝の卿事寮(けいじりょう)と大史寮(たいしりょう)が記録に残る。
働き
寮は職や司と共に主に、省(中務省・式部省・治部省・民部省・宮内省)のもとで事務を行った。
重要な部署が多く、廃止されたのはわずかに一つ(散位寮)しかない。
左・右馬寮や左・右兵庫のように独立した寮もある。左・右兵庫は普通、寮を語尾につけない。
大寮と小寮
職員数や官位によってさらに2等級に分類できる。
四等官
基本職員である四等官はそれぞれ
- 頭(長官)
- 助(次官)
- 允(判官)
- 属(主典)
とあらわす。
大寮の官位
小寮の官位
寮の一覧
大寮
- 大舎人寮(中務省)
- 図書寮
- 内匠寮
- 大学寮(式部省)
- 雅楽寮(治部省)
- 玄蕃寮
- 諸陵寮
- 主計寮(民部省)
- 主税寮
- 木工寮(宮内省)
- 左・右馬寮(独立)
- 左・右兵庫(独立)
- 兵庫寮(独立)
- 斎宮寮(独立)