宇都宮育成牧場

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宇都宮育成牧場(うつのみやいくせいぼくじょう)は、かつて栃木県宇都宮市にあった日本中央競馬会(JRA)の競走馬育成のための施設である。

概要・沿革

1917年大正6年)、日本レース・倶楽部の理事長だったステーツ・アイザックスの牧場として創設された。その後、日本レース・倶楽部、日本競馬会の牧場を経て、1954年昭和29年)に日本中央競馬会(JRA)宇都宮育成牧場となった[1]

JRAとなってからは、JRAが各地で買い付けた若駒を競走馬として育成し、希望する馬主へ売却業務を行っており、育成牧場の役割は、競走馬としての育成・調教するのが主業務であった。この他に、幼駒の育成・調教の研究や育成に必要となる牧草や飼料の栽培。地域住民向けのイベント「馬に親しむ日」(年1回開催)など、馬事普及に力を入れ、北関東の馬事公苑としての役割もあった[1]

施設

372,931.11ヘクタールの敷地に、馬場、厩舎、放牧場等を備えていた[1]

跡地活用

育成牧場廃止後の1997年競走馬総合研究所が移転してきたが、2016年下野市へ再移転[2]2017年1月に馬事公苑が期間限定で移転し「馬事公苑宇都宮事業所」となった[3]

宇都宮育成牧場の恒例行事であった「馬に親しむ日」は、馬事公苑宇都宮事業所となっても開催されたが、2020年からは新型コロナウイルス感染症の流行の影響で中止となっている[4]

脚注