国際航路標識協会
国際航路標識協会(こくさいこうろひょうしききょうかい、International Association of Lighthouse Authorities : IALA)とは、海事に関する専門知識と勧告をまとめて規定している非営利機関である。
航路標識システムの維持や標準化を目的として、1957年に設立された。現在はフランスのサン=ジェルマン=アン=レーに本部がある。
主な勧告
IALA の定めた、船舶の航行時に目印となる浮標や航路標識がよく知られている。海上に設置される航路標識については長い間各国が独自に基準を定めてきたが、1980年に東京で開催された IALA浮標特別会議で IALA海上浮標式が採択され、1982年に発効したことにより国際的にほぼ統一された。
- 側面標識 - 航路の境界を示す
- 方位標識 - 危険地域からの安全な水域の方向を示す
- 安全水域標識 - 航路の終わりで水深が大きいことを示す
- 特殊標識 - 速度制限や水上スキーなどの管理された区域を示す
- 孤立障害標識 - 航行に危険があることを示す
それぞれの標識は、色や形状、場合によっては灯質が決められている。なお、側面標識については A方式(左舷標識が赤)と B方式(右舷標識が赤)があり、アメリカ及びその影響下にある南北アメリカ各国、日本、韓国、フィリピンが B方式を採用している(B地域と呼ばれる)。