喚き-1グランプリ

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喚き-1GP
受賞対象お笑い芸人
開催日第1-2回は毎年11月、第3回以降は不定期
会場新宿シアターモリエール[注 1]
日本の旗 日本
主催ハリウッドザコシショウ
司会ハリウッドザコシショウ
報酬優勝トロフィー[注 2]
初回2012年
最新回2020年

喚き-1グランプリ』(わめきわんグランプリ)とは、芸人のハリウッドザコシショウが主催する「喚き」を品評する大会・企画である。

現在は不定期(隔年ペース)で開催されている。喚き-1GPとも表記。当初はハリウッドザコシショウのYouTubeチャンネル「ザコシの動画でポン!」にて自主制作・配信されていたが、第4回大会よりDVDの特典映像として規模を拡大し開催されている。

概要[編集]

  • ハリウッドザコシショウが主催するお笑いライブ「ハリウッド寄席」の1コーナー「喚き」(ライブ出演の芸人が叫び、暴れ回る。アッパー度の高い企画)が好評を呼び、大会化。
  • ルールは基本的に曖昧であり、「叫び」「暴れ」「会場内のウケ」を審査員が見たうえで、総得点または独断で優勝者が決定される。
  • 演技のVTRが流れる前には両手を徐々に上げながら『喚きワ~ングランプリ!』と言うブリッジが決まって挿入される。
  • 「世界中の喚きたいやつが集結」と謳っているが、ハリウッド寄席の1コーナーのため、出場者のほとんどがザコシショウの後輩である。
    • 第5回大会からは一般公募枠が新設され、ザコシショウと面識がなくても参加が可能になった。
  • プレ大会開催後、第1回を開催。
  • 賞金や副賞は用意されていない、いわゆるお遊びの企画だが、ザコシショウいわく「営業に行った時『喚き-1グランプリ優勝』と紹介された」「本当の賞レースと勘違いされて恥ずかしかった」と嘆いている[1]。しかし「M-1、R-1、キングオブコントと肩を並べるグランプリ」とも度々ネタにしている。
  • 第5回からは小さなトロフィーが粗品として贈られている[2]
  • 2021年現在、「ザコシの動画でポン!」で配信されていた本編は非公開となっており、後に立ち上げられたコンテンツリーグが運営する「ハリウッドザコシショウの地獄大連発チャンネル」にて順次再配信されている。

公式ルール[編集]

※第5・6回大会制定[3]

  • 1人ずつでの出場。
  • 喚き時間は90秒間以内。
  • 内容・服装・小道具は自由。
  • 音源、イラスト、写真など著作権・肖像権があるものは使用禁止。自作のものは使用可。
  • ステージでそれぞれの喚きを披露。ハリウッドザコショウ&ゲスト審査員により優勝者を決定。
  • とにかく喚けば勝ち[4]

歴代優勝者[編集]

配信日/発売日 優勝者 所属事務所 エントリー数
プレ 2012年7月15日 ゴールドハンバーグ(アンドレ SMA NEET Project 3名
1 2012年11月16日 野沢ダイブ禁止(虹の黄昏 げんしじん事務所 5名
2 2013年11月19日 ハリウッドザコシショウ SMA NEET Project 7名
3 2015年2月15日 野沢ダイブ禁止(虹の黄昏) げんしじん事務所 6名
4 2016年7月6日 ウメ SMA NEET Project 8名
5 2018年4月15日 ふるやいなやスーパーニュウニュウ マセキ芸能社 10名
6 2020年6月24日 野沢ダイブ禁止(虹の黄昏) げんしじん事務所 11名

歴代出場者[編集]

プレ大会(会場: 千川びーちぶ[編集]

出場者
  • ゴールドハンバーグ(アンドレ)
  • ラブ守永
  • ハリウッドザコシショウ
最終結果
出場者 ネタ順 事務所 登場回数
ゴールドハンバーグ 1番 SMA 初出場
ラブ守永 2番 サンミュージック 初出場
ハリウッドザコシショウ 3番 SMA 初出場
内容
  • 2012年7月15日配信。
  • プレ大会ということで、人数も少なく3人がエントリー。
  • 人形を相手にエネルギッシュに暴れ回ったゴールドハンバーグが「今回の優勝候補」の言葉通りに優勝。審査方式はザコシショウの独断。

第1回(会場:なかの芸能小劇場[編集]

ファイナリスト
最終結果
試合 ファイナリスト 結果 事務所 登場回数
第1試合 暫定1位 ゴールドハンバーグ 勝利 SMA 2大会連続2回目
挑戦者 桐野安生 敗退 SMA 初出場
第2試合 暫定1位 ゴールドハンバーグ 敗退
挑戦者 ゆっくん 勝利 SMA 初出場
第3試合 暫定1位 ゆっくん 勝利
挑戦者 一本釣3助 敗退 SMA 初出場
第4試合 暫定1位 ゆっくん 敗退
挑戦者 野沢ダイブ禁止 優勝 げんしじん事務所 初出場
内容
  • 2012年11月16日配信。
  • プレ大会優勝者のゴールドハンバーグを暫定1位に置き、挑戦者が挑んでいく方式に。
  • 第2試合でゆっくんがゴールドハンバーグを下し最終第4試合に持ち込むもストーリー性とアッパー度の高かった野沢ダイブ禁止が優勝。
  • 審査はザコシショウの独断。この回より出場者を「ファイナリスト」と呼称。

第2回(会場:なかの芸能小劇場)[編集]

ファイナリスト
最終結果
ファイナリスト ネタ順
事務所 登場回数 ジャッジ①
ジャッジ②
ジャッジ③
得点計
ハリウッドザコシショウ 4番 SMA 2大会ぶり2回目 8 10 9 27
野沢ダイブ禁止 7番 げんしじん事務所 2大会連続2回目 10 9 7 26
じろうちゃん 1番 SMA 初出場 7 9 7 23
まこと 6番 SMA 初出場 10 5 7 22
ゆっくん 2番 SMA 2大会連続2回目 1 8 3 12
一本釣3助 5番 SMA 2大会連続2回目 1 0 0 1
ジャンボ仲根Jr. 3番 げんしじん事務所 初出場 0 0 0 0
内容
  • 2013年11月19日配信。
  • 採点制の審査方式を導入。喚き審査員3人(ジャッジ①・②・③と表記)が、持ち点10点(計30点)で採点を行い、得点の高い人間が優勝する方式に。YouTube内では確認できないが、審査員はだーりんず・小田、うえはまだ(解散)・植田、キャプテン渡辺が務めている。
  • 内容はムシャ♡ムシャのこじちゃん(後輩の女性芸人)に思いを寄せるだいごとまこと・まことの心の叫びや、第1回大会優勝者・野沢ダイブ禁止の安定した喚きなどで白熱した展開に。
  • 結果、ジャンボ中根Jr.を徹底的に口撃し、喚き散らしたハリウッドザコシショウが接戦を制して優勝。

第3回(会場:なかの芸能小劇場)[編集]

ファイナリスト
  • ゆっくん
  • 桐野安生
  • まこと(だいごとまこと)
  • 野沢ダイブ禁止(虹の黄昏)
  • ジャンボ仲根Jr.
  • ハリウッドザコシショウ
最終結果
ファイナリスト ネタ順
事務所 登場回数 ジャッジ①
ジャッジ②
ジャッジ③
得点計
野沢ダイブ禁止 4番 げんしじん事務所 3大会連続3回目 9 9 9 27
ゆっくん 1番 SMA 3大会連続3回目 8 8 9 25
まこと 3番 SMA 2大会連続2回目 8 9 7 24
桐野安生 2番 SMA 2大会ぶり2回目 5 4 2 11
ジャンボ仲根Jr. 5番 げんしじん事務所 2大会連続2回目 0 0 0 0
ハリウッドザコシショウ 6番 SMA 2大会連続3回目 0 0 0 0
内容
  • 2015年2月15日配信。
  • 第2回でムシャ♡ムシャのこじちゃんへの思いを叫んだだいごとまこと・まことはキッチンパーク・ひとみちゃんを投入し優勝を狙うが一歩届かず。
  • 優勝候補のザコシショウも前回と同じくジャンボ仲根Jr.を口撃した叫びで優勝を狙うが、0点という番狂わせ。
  • 結果、第1回優勝者の野沢ダイブ禁止が安定の喚きを発し優勝。
  • 審査方式は引き続き審査員3人の採点制。しかし、動画内ではザコシショウの「近所のキチガイのほうが喚いている」という独断(気まぐれ)により、未出場の人間が優勝というくだりで幕引きになっていた。第4回大会の説明、および以降の大会ではダイブが優勝になっている。
  • 初出場組が1人も登場しない唯一の大会。

第4回(会場:新宿シアターモリエール[編集]

ファイナリスト
最終結果
ファイナリスト ネタ順 事務所 登場回数
松本りんす 1番 SMA 初出場
井上二郎 2番 SMA 2大会ぶり2回目
桐野安生 3番 SMA 2大会連続3回目
あぁ~しらき 4番 グレープカンパニー 初出場
ウメ 5番 SMA 初出場
ゆっくんちゃん 6番 SMA 4大会連続4回目
野沢ダイブ禁止 7番 げんしじん事務所 4大会連続4回目
ハリウッドザコシショウ 8番 SMA 3大会連続4回目
内容
  • 2016年7月6日に発売したDVD『ハリウッドザコシショウのものまね100連発ライブ!』の特典映像[1]として開催。本DVDには第1回~第3回大会も収録。
  • DVD収録ということもあり、演出面(カメラワーク・編集)が強化されている。
  • 初出場組(りんす、しらき、ウメ)、常連組(じろう、桐野、ゆっくん)、優勝経験組(ダイブ、ザコシ)という枠組みになる。
  • 審査方式は特別審査員として登場したバイきんぐ西村(プッシー西村)の独断。途中まで自分が出場者として呼ばれたと勘違いしており、エキシビジョンという形で喚きも披露。
  • トップバッターの松本りんすは高評価を得るものの、2番手・井上二郎の老いが見える喚きや、続く桐野安生とあぁ~しらきのネタが被るなど大会は今一つの立ち上がり。
  • しかし後半の出場者は「喚き」と「ディスり」は履き違えたゆっくんちゃんを除き高い評価を得た。
  • 結果、りんす・ウメ・ダイブ・ザコシが候補に残り、初出場のウメが優勝。

第5回(会場:新宿シアターモリエール)[編集]

ファイナリスト
一般公募枠・予選敗退者8名
最終結果
ファイナリスト ネタ順 事務所 登場回数
ザコシ
キャプテン
西村
得点計
ふるやいなや 8番 マセキ芸能社 初出場 9.5 9 8 26.5
桐野安生 6番 SMA 3大会連続4回目 9 7.5 9.5 26
野沢ダイブ禁止 2番 げんしじん事務所 5大会連続5回目 8 8 9 25
ハリウッドザコシショウ 10番 SMA 4大会連続5回目 8.5 8.5 8 25
ウメ 5番 SMA 2大会連続2回目 8 9.5 7 24.5
あぁ~しらき 7番 グレープカンパニー 2大会連続2回目 7.5 7 6 20.5
チャーミング二郎 1番 SMA 2大会連続3回目 7 7 6 20
おほしんたろう 4番 ワタナベ九州 初出場 5 4 7.5 16.5
ともしげ 3番 マセキ芸能社 初出場 5 5 6 16
コウメ太夫 9番 SMA 初出場 0 0 0 0
内容
  • 2018年4月25日に発売したDVD『ハリウッドザコシショウのものまね100連発ライブ! SEASON2』の特典映像[2]として開催。
  • ザコシショウの「新人をスーパー発掘したい」という意向により史上初の一般公募を実施[5]。応募総数は2万人(公称値)。実際は10人。動画(喚きサンプル)をメールで送付しザコシショウが審査する。プロの芸人のみ応募可能で素人の参加は不可[3]
  • 一般予選を勝ち上がったモグライダーともしげ・おほしんたろうを加え史上最多の10名がエントリー。
  • 予選で落選した一般組はザコシショウが「ひどい」「地獄」と評する出来で、応募動画が1人3~4秒ほどのダイジェストで放送された。
  • 審査方式は採点制。審査員はザコシショウと、キャプテン渡辺。そして当日は欠席していたが事前に審査したバイきんぐ西村が審査員長を務める。
  • 2番手の野沢ダイブ禁止は安定した喚きを披露し高得点を獲得。第4回の王者・ウメも涙を誘う喚きで高得点。そして審査員から期待されていなかった桐野安生が大健闘した。
  • コウメ太夫は本ネタが喚き主体のため期待されていたが、カットアップのような支離滅裂なネタを披露。西村の突き放した評点「0」を受け合計5点から満場一致の0点に変更された。
  • 結果、ダイブ・桐野・ザコシを制し、欲望を爆発させた初出場・ふるやいなやが優勝。
  • 本大会では始めて物品の優勝賞品であるトロフィーが贈られた。

第6回(会場:新宿シアターモリエール)[編集]

ファイナリスト
  • こばんざめ佐藤 - 一般公募組
  • ノボせもん なべ - 一般公募組
  • 桐野安生
  • 野沢ダイブ禁止(虹の黄昏)
  • スーパー3助(にゃんこスター)
  • ウメ
  • ふるやいなや(スーパーニュウニュウ)
  • ゆーびーむ☆
  • 長友光弘()
  • アキラ100%
  • ハリウッドザコシショウ
一般公募枠・予選敗退者14名
最終結果
ファイナリスト ネタ順 事務所 登場回数
ザコシ
キャプテン
西村
得点計
野沢ダイブ禁止 4番 げんしじん事務所 6大会連続6回目 8 7 9 24
ふるやいなや 7番 マセキ芸能社 2大会連続2回目 9 8 7 24
ウメ 6番 SMA 3大会連続3回目 9 6 8.5 23.5
ゆーびーむ☆ 8番 マセキ芸能社 初出場 9.5 5.5 8 23
ノボせもん なべ 2番 ワタナベ九州 初出場 7 6.5 8 21.5
アキラ100% 10番 SMA 初出場 8 6.5 7 21.5
こばんざめ佐藤 1番 げんしじん事務所 初出場 7 7 7.5 21.5
ハリウッドザコシショウ 11番 SMA 5大会連続6回目 5 7.5 7.5 20
スーパー3助 5番 ワタナベ 4大会ぶり3回目 5 6.5 3 14.5
長友光弘 9番 Victor Music Arts 初出場 4.5 6.5 13
桐野安生 3番 SMA 4大会連続5回目 4 5 13
内容
  • 2020年6月24日発売のDVD『ハリウッドザコシショウのものまね100連発ライブ!SEASON3』の特典映像[6]として収録・開催。一般公募枠も継続。
  • 史上最多のファイナリスト11名、予選のエントリー数は3兆人(公称値)。ザコシショウが「R-1ぐらんぷりの決勝でもおかしくない」という実力者揃い。
  • 審査方式は前回同様ザコシショウ・バイきんぐ西村・キャプテン渡辺による採点制。審査員長は引き続き西村が務め、キャプテンはスタジオに不在で事前審査となる。
  • 前回同様、一般公募枠の落選者はダイジェストでの紹介だったが、藤波かよ子は「おかわり」として応募動画がフルで流された。
  • 第5回で好成績を収めた桐野安生は無観客の空気に飲まれ心が折れてしまい、TAKE2を撮った挙げ句さらに出来が悪くなってしまった。
  • 過去2回優勝の野沢ダイブ禁止は安定の喚きを披露、久々に出場したスーパー3助は難解な上に常に音効を使うネタが裏目に出て低評価だった。
  • しかし優勝経験のあるウメ・ふるやいなやは高評価を獲得し、初登場のゆーびーむ☆もキャプテンの点数が沈むものの大健闘。
  • トリで登場したザコシショウは本編(ものまね100連発ライブ)収録後の出場でコンディションが悪く下位に沈んだ。
  • 結果、野沢ダイブとふるやが同率1位で並び、最終的に審査委員長・西村の独断で野沢ダイブ禁止が3大会ぶり3回目の優勝に輝いた。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 第6回大会(最新回)。
  2. ^ 優勝トロフィー贈呈は第5回より。

出典[編集]

外部リンク[編集]