古典の日

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古典の日(こてんのひ)とは、日本古典文学を顕彰する記念日で、11月1日

由来

紫式部日記」の寛弘5年11月1日(1008年12月1日)の記述に、源氏物語の作者紫式部に対して、藤原公任が、「あなかしこ、このわたりに若紫やさぶらふ」(そういえば、このあたりに若紫の姫君がいらっしゃるのでは)と語りかけたとあり、「若紫」とは源氏物語の登場人物であることから、この記述は日本を代表する古典文学である源氏物語が歴史上はじめて記録されたものであることを根拠としている。

このため、記述の日から千年目に当たる2008年(平成20年)の前年、2007年(平成19年)1月に京都府などを中心に立ち上げられた「源氏物語千年紀委員会」が11月1日を「古典の日」とすることを提案した。

イベント

「源氏物語千年紀委員会」は、2008年(平成20年)を中心に行われた「源氏物語千年紀事業」を行う為に発足したものであり、同年11月1日には、京都国際会議場で、明仁天皇・皇后美智子臨席の元、記念式典が行われている。「源氏物語千年紀委員会」は同事業が終了した後2009年(平成21年)3月に現在の名称「古典の日推進委員会」に改組されたものである。「古典の日推進委員会」は、「源氏物語千年紀委員会」とほぼ同じ役員構成、会長も同一。公益財団法人「京都文化交流コンベンションビューロー」の村田純一理事長が会長で、呼びかけ人に作家の瀬戸内寂聴、茶道裏千家前家元・千玄室(呼びかけ人代表)など。特別顧問には青木保文化庁長官が就任している。

法制化

2012年(平成24年)3月に超党派の議員連盟「『古典の日』推進議員連盟」が国の制定する記念日とする法案を議員立法で提出[1]。8月29日に参議院本会議で成立したが、国民の祝日とはなっていない。

国会審議の推移

  • 8月24日 衆議院本会議で可決、参議院に送付[2]
  • 8月28日 参議院文教科学委員会にて可決[3]
  • 8月29日 参議院本会議で可決、成立

関連項目

出典

  1. ^ “11月1日は「古典の日」…祝日とはせず”. 読売新聞. (2012年8月29日). http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20120829-OYT1T01205.htm 2012年8月29日閲覧。 
  2. ^ 衆議院 議案審議経過情報”. 衆議院. 2012年8月29日閲覧。
  3. ^ 参議院 議案審議情報”. 参議院. 2012年8月29日閲覧。

外部リンク