即興円舞曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Keysrapid (会話 | 投稿記録) による 2009年11月4日 (水) 22:46個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

即興円舞曲(そっきょうえんぶきょく、仏語Valse-Impromptu変イ長調S.213 は、フランツ・リストピアノ曲の1つ。作曲年代は定かでないが、おそらく1842年から、出版年の1852年までに作曲されたものと見込まれる。リスト作品の中ではあまり有名ではないものの、温かな情感と洗練された優美な曲想、巧みな構成によって、5分ほどの愛すべき小品に仕上がっており、ジョルジュ・シフラホルヘ・ボレットアレクシス・ワイセンベルクらのヴィルトゥオーソが十八番としてきた。

近年になって、晩年の改訂稿(S213a、1880年ごろ)の存在も知られるようになり、レスリー・ハワードによって録音されるに至った。こちらは7分ほどの長さに引き伸ばされている。

関連事項

リストに刺戟されて以下の作曲家も『即興円舞曲』を作曲している。