北東グリーンランド国立公園

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北東グリーンランド国立公園の場所

北東グリーンランド国立公園とは、グリーンランドの北東にある世界で最大かつ最も北極点に近い国立公園である。

概要

1974年3月22日に設立。1988年に公園面積が拡大されて、現在の97万2000平方キロメートルとなった。気候は極めて寒冷である。動物相としては、ジャコウウシがおよそ5000~15000頭生息(世界全体での生息数の40%に該当)していると考えられているほか、多数のセイウチホッキョクグマが生息している。

訪問手段が飛行機で行くしか無いため、規模と知名度に対し来訪者は多くない。

人口

Zackenberg基地

この国立公園内に定住している人は現在いない。1986年には40名がMestersvigに定住しており、その他夏季には400の場所が利用されていた。この40名は採掘調査に携わっていたが、調査地での活動が終了されるとこの40名の定住者は国立公園を離れた。以後の国勢調査では定住者は0名とされている。現在は31名および110匹の犬が以下の地点で越冬して暮らしている[1][2]

Summit Campを除いてすべて海岸沿いに位置している。

  • Daneborg(12名)- 公園警備のためのデンマーク海軍部隊が本部とする
  • Danmarkshavn(8名)- 民間の気候調査地
  • ノード基地(5名) - 軍事基地
  • Mestersvig(2名)- 軍の前哨地で、1800mの砂利の滑走路がある
  • Zackenberg(0名) - 夏季限定の調査基地
  • Summit Camp(4名)- 氷床調査基地

夏季には科学者が訪れるため、滞在者数は増える。調査基地「ZERO」(Zackenberg Ecological Research Operations、北緯74度28分11秒 西経20度34分15秒 / 北緯74.469725度 西経20.570847度 / 74.469725; -20.570847)には20名以上の科学者が滞在するできる。

脚注

  1. ^ The Sirius Sledge Patrol”. Destination EastGreenland. 2008年10月3日閲覧。
  2. ^ NOAA Research