住吉物語
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『住吉物語』(すみよしものがたり)は鎌倉前期の擬古物語。1221年ごろ成立したものと考えられる。作者未詳。全2巻。
継子いじめの物語。『源氏物語』『枕草子』中にも名称が見られることから、物語の原型自体は平安時代に成立したとみられる。但し、鎌倉時代に編纂された物語歌集『風葉和歌集』に採録された和歌7首の内、2首は現存の『住吉物語』に見えないことから後人が改作したものと推定される。『落窪物語』を模している。 現存諸本は室町時代以降のものが夥しく存在し、伝本間の本文の異同が激しい。本文の固定は室町末期以降の古活字本のころと見てよい。
参考文献
- 藤井貞和、稲賀敬二(校注)『落窪物語 住吉物語』 岩波書店、1989年5月19日。ISBN 4-00-240018-2