仮晶
仮晶(かしょう、pseudomorph)または仮像(かぞう)[1]とは、鉱物の結晶形が保たれたまま、中身が別の鉱物によって置き換わることで、本来はありえない外形をとる現象。
鉱物の外形が他の鉱物の仮晶である旨を表記する場合には、元の鉱物名に仮晶とつける。例えば、ある鉱物が黄鉄鉱を置き換えて、黄鉄鉱の結晶外形を持っているときは「黄鉄鉱仮晶」のように表現する。
仮晶となる原因としては、
などがある。
多形による仮晶
化学反応による仮晶
脚注
関連項目
参考文献
- 原田準平『鉱物概論 第2版』岩波書店〈岩波全書〉、1973年。ISBN 4-00-021191-9。
- 松原聰『日本の鉱物』学習研究社〈フィールドベスト図鑑〉、2003年。ISBN 4-05-402013-5。