二宮和弘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。218.216.58.161 (会話) による 2011年3月26日 (土) 22:09個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎外部リンク)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

獲得メダル
日本の旗 日本
柔道
オリンピック
1976 モントリオール 93kg級
世界柔道選手権
1973 ローザンヌ 無差別級
1975 ウィーン 無差別級
アジア柔道選手権
1970 高雄 93kg超級

二宮 和弘(にのみや かずひろ、1946年11月28日 - )は、1976年モントリオールオリンピック柔道男子軽重量級の金メダリスト。福岡県福岡市出身。柔道八段。

来歴

博多高校卒業後、柔道の名門天理大学を経て、正気塾にて岡野功に師事する。その後、当時の福岡県警柔道師範の誘いで、1972年4月より県警に入る。同年全日本選手権で3位入賞。

1973年スイスローザンヌ世界選手権での無差別級で優勝、翌1974年の全日本選手権でも準優勝と、柔道界にその名を知らしめる。迎えた1976年モントリオールオリンピックでは、当時の日本人では苦手にしていたクラスで見事にオリンピックチャンピオンに輝く。下馬評も決して高くは無かったが190cm近い日本人離れした長い手足が武器となっていた。永くライバル関係の上口孝文(同じく全日本柔道選手権準優勝経験者)を競り落とし代表になって見事に頂点に駆け上った。長身であるがゆえに過酷な減量には相当に苦労したようである。

1978年嘉納杯95kg級準優勝を最後に引退。現在は九州柔道協会理事、福岡県柔道協会理事長、福岡県警察本部教養課柔道首席師範として若手の指導にあたっている。定年退職後の2007年4月からは西日本工業大学柔道部の監督にも就任した。

なお、同じ年に生まれ、同じ福岡県警に入り、同じ世界選手権・オリンピックに出場し、同じ大会を最後に引退し、同じ福岡県警の柔道師範を勤めた園田勇とは30年以上ライバルにして親友の関係にある。

戦歴

  • 1970年:アジア柔道選手権(柔道・重量級)優勝
  • 1972年:ソ連国際柔道選手権(重量級)優勝
  • 1973年:フランス国際柔道選手権(重量級)優勝
  • 1973年:ローザンヌ世界柔道選手権大会(無差別級)優勝
  • 1973年:全国警察柔道選手権 優勝
  • 1974年:全日本柔道選手権大会2位
  • 1975年:ウィーン世界柔道選手権大会(無差別級)
  • 1976年:全日本選抜体重別選手権(95kg級)優勝
  • 1976年モントリオール五輪(軽重量級)金メダル
  • 1977年:全日本選抜体重別選手権(95kg級)優勝

関連項目

外部リンク