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ヴァイオリンソナタ第21番 (モーツァルト)

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ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトヴァイオリンソナタ第28番ホ短調K.304は、イ短調のピアノソナタ(第8番)と同じ1778年頃の作品。K.55~K.61までの偽作(K.61はヘルマン・フリードリヒ・ラウパッハの作品)を除けば第21番である。

アンナパリで客死した時期のもので、明るい曲想の多い作曲者の作品の中では、数少ない短調の劇的なもの。

概説

簡潔な2楽章構成。ホ短調

第1楽章 Allegro
2分の2拍子。冒頭はピアノのオクターヴとヴァイオリンの力強いユニゾン。主調のアルペジョが印象的。時にヴァイオリンが通奏低音をつとめるなど、簡単ながら効果的な役目を果たしている。
通常はE-Fis-E-Dis-Eとすべきところ、E-F-E-Dis-Eという特徴的な旋律線に「モーツァルトの半音階」が巧みに生かされている。
ヴァイオリンには重音を多く求めず、奏者の負担も軽いことから人気が高い。
第2楽章 Tempo di Menuetto
4分の3拍子。前楽章とは異なり可憐な緩徐楽章。