ラワルピンディ (仮装巡洋艦)
ラワルピンディ(Rawalpindi)は1925年にハーランド・アンド・ウルフ社で建造されたイギリスのP&Oラインの客船で、1939年8月26日にイギリス海軍に徴用され仮装巡洋艦(武装商船)へ改装された。武装は15.2cm単装砲8門などであった。改装後、ラワルピンディは北大西洋で哨戒任務に就いた。
艦歴
1939年11月23日、フェロー諸島北方で哨戒中に大西洋へ進出しようとしていた独巡洋戦艦シャルンホルスト、グナイゼナウと遭遇した。ラワルピンディはこのことを報告し、独艦隊に対し攻撃を開始する(フェロー諸島沖海戦)。しかしシャルンホルスト、グナイゼナウの攻撃で撃沈された。艦長E.C.ケネディー大佐を含め乗員の大半が戦死した。
ラワルピンディの行動により、シャルンホルストとグナイゼナウは大西洋への進出を断念し、イギリス本国艦隊の攻撃を避けるため基地へ帰還した。
姉妹船
姉妹船の「ラーンチ(Ranchi)、Ranpura、「ラージプタナ(Rajputana)」も仮装巡洋艦に改装され、ラージプタナは1941年4月13日にデンマーク海峡においてU-108の雷撃で撃沈された。