ミヤマウスユキソウ

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ミヤマウスユキソウ
福島県飯豊山 2011年7月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : キク亜科 Asteroideae
: ハハコグサ連 Gnaphalieae
: ウスユキソウ属 Leontopodium
: ミヤマウスユキソウ L. fauriei
学名
Leontopodium fauriei (Beauverd) Hand.-Mazz.
和名
ミヤマウスユキソウ(深山薄雪草)

ミヤマウスユキソウ(深山薄雪草、学名Leontopodium fauriei)は、キク科ウスユキソウ属に属する高山植物である。別名、ヒナウスユキソウという。変種ホソバヒナウスユキソウがある。

特徴[編集]

高山に生育する多年草で、花茎の高さは6-15cmになる。花をつけない根出葉だけの茎の葉は、狭倒披針形で、長さ2.5-6cm、幅2-4mmになり、灰白色の綿毛が密につく。花茎につく葉は線形で、両面に黄灰白色の綿毛がつく。

花期は7-8月。頭花は4-10個あり、総苞は径5mm。頭花の縁に星状につく苞葉は8-13個あり、径2.5-5cmになり、表面に綿毛が密生する。他のウスユキソウ類よりやや花期が早く、7月中には花が終わってしまうことが多い。

種小名の fauriei は、1888年に鳥海山で標本を採集した、フランス人宣教師のフォーリー神父の名にちなむ。

分布と生育環境[編集]

秋田駒ヶ岳、鳥海山、月山飯豊山朝日連峰など東北地方の日本海よりの高山に分布し、山頂付近の乾いた風衝草原に生育する。大群落をつくる場合もある。

ギャラリー[編集]

参考文献[編集]