ポイント・アンド・クリック
ポイント・アンド・クリック(英語:point-and-click)は、マウスカーソルを動かすポインティングデバイス(もっぱらマウス、あるいはトラックボール、タッチパッド、ペンタブレットなど)のボタンを押して放す操作である。
クリックという言葉は「カチッ」という音を表す英語の擬音語に由来する。
浮遊とツールチップ
Internet Explorerなどのいくつかのシステムでは、マウスカーソルをリンクの上に移動させて、少し待つとツールチップが表示される。[1]
クリックの種類
押すボタンにより、よく使われる順に左クリック、右クリック、中クリックがある。さらにサイドボタンなどをクリックできることもある。クリックは最も基本的なボタン操作であり、どのボタンもクリックだけはできるか、あるいはさもなくばボタンがまったく機能しないかである。
古いMacintoshのマウスボタンは1つだが、2ボタン以上を想定するシステムでは左クリックとして扱われる。中ボタンの代わりにマウスホイールがあるマウスでは、ホイールをクリックすると中クリックとして扱われる。
すばやく2度クリックすることはダブルクリックで、通常の(1回のみの)クリックとは違う操作として扱われる。ダブルクリックに対して通常のクリックをシングルクリックと呼ぶこともある。
シングルクリック
シングルクリック、または単にクリックとは、ポインタを動かさずに1回特定のボタンを押す行為である。シングルクリックは通常ポインティングデバイスの主要な行動である。ダブルクリックがオブジェクトを実行したり、開いたりするのに対し、シングルクリックは、多くのオペレーティングシステムで、デフォルトでオブジェクトを選ぶかハイライトする。シングルクリックは、行動を完成するために必要な時間を減少するために、ダブルクリックより多くの利点を持っている。シングルクリックまたは1クリックというフレーズは、また商業のフィールドに競争力を持たせるために使用される。スローガン[シングルクリック]または1クリックは、クライアントにサービスの使いやすさを示すために非常に一般的になった。
アイコン上で
ほとんどのコンピュータシステム上のデフォルトで、一定のソフトウェアの機能を選ぶ人のために、左のボタンをクリックする必要がある。この例はアイコンをクリックしている人である。右のボタンをクリックすることによって、より多くの行動を選ぶためのテキストのメニューがユーザーに送られる。これらの行動は開く、探す、設定するなどである。エンターテインメントソフトウェアで、通常、予期されている方法で作動する'メニュー'または'アイコンバー'インタフェースを提供された、ポイント・アンド・クリックインタフェースが一般的である。
テキスト上で
ウェブブラウザまたはワードプロセッサなどの多くのテキスト処理プログラムの中で、テキストをクリックすることによってカーソルがその位置に移動する。左のボタンを押し、保持することによって、テキストを編集したり使用したりするためのより多くのオプションを使用することを可能になる選ばれたテキストを強調表示するであろう。
ダブルクリック
ダブルクリックはもっとも一般的にはマウスで使用され、ポインタがアイコンまたはオブジェクトの上で置かれ、ボタンが2回押される。マウスの位置を動かさずに実行されるときにダブルクリックと判定されるであろう。
クリックの判定
“クリックした” と判断されるのはマウスのボタンを押して、“放した時” であり、押しただけの状態だと、“クリックした” とは判断されない。押したままの状態はプレスといい、ソフトウェアによっては何らかの操作が出来ることもある。プレスはしばしば「長押し」などと呼ばれる。
クリックするという指示がある場合は、ほとんどの場合瞬間的に押して離す動作を表す。特にダブルクリックではその瞬間の動作を2連続で行う必要がある。これらの動作間隔を素早く行えない人のために、ソフトウェア特にOSではその動作の認識間隔を調整できることが多い。
マウスのボタンを押したままマウスを移動させることを「ドラッグ」といい、ほとんどの場合クリックとは異なる動作として認識される。
フィッツの法則
フィッツの法則は、ポイント・アンド・クリックの行動を実行するために必要とされている時間を定量化するために使用できる。
- T:動きを終了するためにかかった平均時間(伝統的に研究者はmovement timeを意味するようにシンボルMTを使用した)。
- a:機器の開始/終了時間
- b:機器の固有のスピード
- これらの定数は、測定されたデータを直線に取り付けることによって実験的に決定することができる。
- D:出発点から目標の中央への距離(伝統的に研究者は動きのamplitudeを意味するようにシンボルAを使用した)。
- W:動作の軸に沿って測定された目標の幅。最終的な位置の許された許容誤差とみなせる。このとき動作の最後の地点が目標の中央の±W⁄2に入らなければならない。
参照
- ^ Guy Hart-Davis (2007), Mastering Microsoft Windows Vista home: premium and basic, John Wiley and Sons, p. 180, ISBN 9780470046142
関連項目
外部リンク
- Institute for Interactive Research - ナビゲーションの違う方法のために、クリックするどのようなメカニズムもないウェブサイトインタフェース