フクロホシムシ目

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フクロホシムシ目
フクロホシムシ科の一種
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
亜界 : 真正後生動物亜界 Eumetazoa
階級なし : 旧口動物Protostomia
上門 : 冠輪動物上門 Lophotrochozoa
: 星口動物Sipuncula
: スジホシムシ綱 Sipunculidea
: フクロホシムシ目 Golfingiiformes
学名
Golfingiiformes
Cutler & Gibbs, 1985

フクロホシムシ目(フクロホシムシもく、Golfingiiformes)は、星口動物スジホシムシ綱。3つのから構成される。

スジホシムシ綱は触手が口を囲んで配列することが特徴。この綱にはフクロホシムシ目のほかにスジホシムシ目(スジホシムシ科1科のみ)も含まれるが、スジホシムシ目では体壁の筋肉のうち縦筋が分離して束になる。フクロホシムシ目の3科では縦筋が分離することはない[1]

なお、2012年に発表された分子系統学に基づく分類体系では、従来の体系でエダホシムシ科マキガイホシムシ科に含まれていた属をすべてフクロホシムシ科にまとめている。またスジホシムシ科に分類されていたPhascolopsisもやはりフクロホシムシ科に含められている[2]

分類[編集]

触手の分岐の有無と腎管の数により、3科に分類される[3]

エダホシムシ科 Themistidae
触手が枝分かれするのが特徴。エダホシムシ属1のみ。
マキガイホシムシ科 Phascolionidae
触手は枝分かれせず、腎管は1本のみ。マキガイホシムシ属クビナガホシムシ属の2属を含む。
フクロホシムシ科 Golfingiidae
触手は枝分かれせず、2本の腎管を持つ。フクロホシムシ属カスミフクロホシムシ属カザリフクロホシムシ属の3属を含む。

参考文献[編集]

  1. ^ 西川輝昭 著「星口動物門」、白山義久(編集) 編『無脊椎動物の多様性と系統(節足動物を除く)』岩槻邦男・馬渡峻輔(監修)、裳華房、2000年、194頁。ISBN 4785358289 
  2. ^ Kawauchi, Gisele Y.; Sharma, Prashant P.; Giribet, Gonzalo (2012). “Sipunculan phylogeny based on six genes, with a new classification and the descriptions of two new families”. Zoologica Scripta英語版 41 (2): 186-210. doi:10.1111/j.1463-6409.2011.00507.x. 
  3. ^ 西川輝昭 著「星口動物門 Sipuncula」、西村三郎(編著) 編『原色検索 日本海岸動物図鑑』 I、保育社、1992年、299-303頁。ISBN 4586302011