パウル・バドゥラ=スコダ

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パウル・バドゥラ=スコダPaul Badura-Skoda, 1927年10月6日 ウィーン - )は、オーストリアピアニスト音楽学者イェルク・デームスフリードリヒ・グルダとともに、いわゆる「ウィーン三羽烏」のひとり。

ウィーン音楽院に学び、1947年にオーストリア音楽コンクールに優勝し、その結果エトヴィン・フィッシャーの薫陶を受ける。1949年ヴィルヘルム・フルトヴェングラーヘルベルト・フォン・カラヤンらといった著名な指揮者と共演する。1950年代には、米国日本を訪れた。

録音数は膨大で、200点以上に達するが、ウィーン古典派、とりわけモーツァルトベートーヴェンシューベルトの専門家である。自筆譜や歴史的楽器の蒐集家としても有名。エヴァ夫人ともども碩学をもって名高く、揃って『新モーツァルト全集』において、ピアノ協奏曲第17番第18番第19番の校訂者を務めた。

1976年、オーストリア政府よりオーストリア科学芸術功労賞を授与。また、マンハイム大学より名誉教授の称号を授与されている。

著書

単著

共著

  • Mozart-Interpretation, with Eva Badura-Skoda, (Deutscher Verlag fur Musik, 1957).
    渡辺護訳『モーツァルト 演奏法と解釈』(音楽之友社、1963年)