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おひつじ座アルファ星

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ハマル(Hamal)は、おひつじ座のα星で、学名はα Arietis(略称はα Ari)である。ハマルという名前はアラビア語で羊を表すAl Ħamalから来た。星座と星が同じ名前であったため、α星の方は羊の頭という意味のراس حمل (rās al-ħamal)とも呼ばれた。

この星はスペクトル分類がK2 IIICaのオレンジ色の巨大な恒星で、太陽と比べて55倍明るく、半径が18倍大きく、重量が4.5倍重い。Caの文字は、スペクトルの中にカルシウム吸収線があることを意味する。絶対等級で約0.05度変化する、わずかな変光星である。

人工衛星ヒッパルコスによる観測で、ハマルは地球から65.9光年の距離にあることが分かった。これほど近い距離にあるので、この星は全天で47番目に明るい2.01の視等級を持つ。

地球の軌道との位置関係から、うお座の星の後、春の初め頃に黄道上の太陽のちょうど反対側にくる。そのため、この星は古代から重要な星だと捉えられていた。