デンドロビウム
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セッコク属 | ||||||||||||||||||
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![]() ノビル系の品種
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分類 | ||||||||||||||||||
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種 | ||||||||||||||||||
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![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/11/Dendrobium_bigibbum3454.jpg/250px-Dendrobium_bigibbum3454.jpg)
デンドロビウム、デンドロビューム(学名:Dendrobium)は、ラン科セッコク属の学名カナ読みで、セッコク属に分類される植物の総称である。日本においては、セッコクなど数種が知られているが、通常、デンドロビウムと呼ばれるものは、園芸種の洋ランとして栽培されているものに限られる。ここではこれについて述べる。
なお、セッコクも交配親として使われた例がある。セッコクそのものは伝統的な古典園芸植物としても利用され、これについては長生蘭を参照のこと。
概要
東南アジアを中心に世界各地に広く分布している多年草。11 - 4月頃に開花する。原種が1000以上あると言われ、その色や形、特徴も多岐にわたる。そのため、鉢植えで育てる愛好家も多い。デンドロビウムは、ギリシア語の「デンドロ(木)」と「ビウム(生ずる)」に由来し、野生では主として樹上に着生する。
特徴は、茎が多肉の棒状になって立ち上がることで、そこから節ごとに数枚の葉を並べる。花は、蘭の花として、比較的特徴の少ない形で、唇弁は他の弁より丸くて大きいだけで、特に目立った特徴はない。花は茎の節、葉腋から出て単独か集散花序をなす。
花が茎の節ごとに短い柄の先に1つずつつくのがノビル系、茎の先端から長い穂状花序を伸ばすのがファレノプシス系(胡蝶蘭・ファレノプシスの花序に似ている)で、この2つがもっともよく作られる。
系統
デンドロビウムは、その原種の形態の多様性の高さや品種数の多さから、個々の種類別よりも系統別に考えられることが一般的である。
- ノビル系
- デンドロビウム・ノビル(D. nobile)と言う原種と、それに近いものとの交配種などをこう呼ぶ。20cm程度の茎を伸ばして葉をつけ、翌年葉を落とした茎から花を咲かせる。花は各節からせいぜい2-3個だが、個々の花は大輪で、茎の上半部一面に咲かせる姿は美しい。珍彩(ちんさい)というセッコクとの交配種はセッコクよりも耐寒性がやや劣る。花着きは良い。
- デンファレ系
- 名前はデンドロビウム・ファレノプシス系の略で、デンドロビウム・ファレノプシス(D. phalaenopsis)という原種と、それらの近縁種との交配種などからなる一群を指す。茎や葉の形はノビル系とさほど変わらないが、花は茎の先端付近だけから生じ、長い花茎を斜めにのばして、多数の花を穂のようにつけるのが特徴。個々の花はやや花弁が開き気味に咲くこともあり、その花の様子はコチョウランに似て見える。園芸書などでデンファレはデンドロビウム属とファレノプシス属の交配によって生まれたと紹介されている場合があるが、それは誤りである。
- キンギアナム系
- デンドロビウム・キンギアナム(D. kingianum)を中心とする一群。石斛系ノビル系の一部であるが、耐寒性が強いなどの理由からノビル系と分けられることも多い。細い茎で先端に葉が集まる独特の葉姿をしており、花は茎の先端から上に伸びる花茎に多数をつける。花は小輪ながら紫で美しい。育てやすい。
- フォーミディブル系
- ラトーレア系
デンドロビウム・サンギノレンツムはサバ州の標高900m以上でのみ生息、3~5月開花。
参考文献
- 『綜合種苗ガイド⑤ 洋ラン編 ガーデンライフ別冊』、(1969)、誠文堂新光社
- 岡田弘、『咲かせ方がよくわかる はじめての洋ランの育て方』、(2011),主婦の友社