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調査報告 チェルノブイリ被害の全貌

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チェルノブイリ――大惨事が人びとと環境におよぼした影響Chernobyl: Consequences of the Catastrophe for People and the Environment)は、チェルノブイリ原子力発電所事故の影響について、ロシア科学者アレクセイ・ヤブロコフru:Яблоков, Алексей Владимирович;Alexey V. Yablokov)を中心とする研究グループが2007年ロシア語でまとめた報告書である。

概要

ロシアの科学者アレクセイ・ヤブロコフ、ワシリー・ネステレンコ(Vassily B. Nesterenko)、アレクセイ・ネステレンコ(Alexey V. Nesterenko)は、英語文献や、ロシア、ウクライナベラルーシなどスラブ系の諸言語の記録や文献をもとにこの報告書をまとめた。同事故による死者数は1986年から2004年の間で少なくとも98万5000人と推計している。

2009年放射線と公衆衛生プロジェクトのメンバーでもある医師のジャネット・シャーマン(Janette D. Sherman)の編集で、ニューヨーク科学アカデミー(en:New York Academy of Sciences)より英語訳版が出版された。

2011年4月、作家翻訳家星川淳によって「チェルノブイリ被害実態レポート翻訳プロジェクト」がつくられ、日本語への翻訳作業と暫定訳公開がすすめられている[1]

構成

  • はじめに:チェルノブイリに関する厄介な真実
  • 第1章 チェルノブイリの汚染:概観
    • 第1節 時間と空間を通じてのチェルノブイリの汚染
  • 第2章 公衆衛生のためのチェルノブイリ事故の影響
    • 第2節 チェルノブイリの公衆衛生への影響:いくつかの手法上の問題
    • 第3節 チェルノブイリ事故後の一般的な罹患率、機能障害、能力障害
    • 第4節 チェルノブイリ事故の影響による老化の加速
    • 第5節 チェルノブイリ事故後の非悪性疾患
    • 第6節 チェルノブイリ事故後の腫瘍学的疾患
    • 第7節 チェルノブイリ事故後の死亡
    • 第2章のまとめ
  • 第3章 環境におけるチェルノブイリ事故の影響
    • 第8節 チェルノブイリ後の大気、水、土壌の汚染
    • 第9節 植物相におけるチェルノブイリの放射線の影響
    • 第10節 動物相におけるチェルノブイリの放射線の影響
    • 第11節 微生物相におけるチェルノブイリの放射線の影響
    • 第3章のまとめ
  • 第4章 チェルノブイリ事故後の放射線防護
    • 第12節 食物と人間へのチェルノブイリの放射能汚染
    • 第13節 チェルノブイリの放射性核種を除去する
    • 第14節 チェルノブイリの放射能汚染地域での活動のための保護対策
    • 第15節 23年後におけるチェルノブイリ事故が公衆衛生と環境におよぼした影響
    • 第4章のまとめ[2]

関連項目

脚注

外部リンク