サーカス・ギャロップ

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サーカス・ギャロップ』 - 自動演奏ピアノのための(Circus Galop for Player Piano)は、カナダのピアニストマルク=アンドレ・アムラン作曲したピアノ曲

概要[編集]

サーカス・ギャロップは、1991年から1994年にかけて作曲された。「自動演奏ピアノのための」という曲名が表す通り、人間の手による演奏は不可能で、2オクターブにわたる和音や11声部の同時進行などが見られる楽曲である。MDG(Musikproduktion Dabringhaus & Grimm)で録音が行われた際、アムランは「この作品はあらゆる意味できわめて誇大(excessive)なものであり、その一つの結果として、この作品には圧縮空気で動作するピアノ1台では処理しきれないほどの音があり、したがって2台用にする必要があった」と述べている[1]

楽曲構成[編集]

アムランの自筆譜では、要所に簡単な注釈が添えられている。曲は、サーカスの開演を予感させるファンファーレに続き、印象的なギャロップの演奏。続く中間部では「バランス劇、もしくは人間ピラミッド」という演目に移る。フィナーレ(コーダ)は大量のグリッサンドを伴いつつ劇的に展開されるが、「THE FATAL ACCIDENT」(重大な事故、致命的な事故、つまり おそらくは死亡事故)という不可解な言葉が記された終結部で唐突に締めくくられる。

脚注[編集]

注釈・出典[編集]

  1. ^ MDG 645 1406-2(2008年)のライナーノート 11ページ。

外部リンク[編集]