サバイバーズ・ギルト
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サバイバーズ・ギルト(Survivor's guilt)は、戦争や災害、事故、事件、虐待などに遭いながら奇跡の生還を遂げた人が周りの人々が亡くなったのに自分が助かったことに対して、しばしば感じる罪悪感のこと。「サバイバー」(survivor)は「生き残り・生存者・遺族」を、「ギルト」(guilt)は「罪悪感」を意味する英語。
概説
ナチスによるホロコーストを生き延びた人々などに見られたケースが有名である。日本においては、2005年4月25日に発生した兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故において、生存者の間にこの種の感情が見られると報道されたこともあって認知度が高まった。また、広島や長崎の原爆投下で生き残った高齢者が当時を回想するとき「あの状況で見殺しにするしかなかった」「助けられた命を見捨てた」など証言する場合も、このサバイバーズ・ギルトに当たる部分がある。心的外傷後ストレス障害(PTSD)をおこして心理的な援助を必要とする場合もある。
サバイバー症候群
サバイバー症候群(Survivor syndrome)はサバイバーが示すさまざまな症状を総称したもの。症状には下記のようなものがある。ただしこれらは広い意味でPTSDの一種とも考えられる。
- 罪悪感
- フラッシュバック
- モチベーション・士気の低下
- 信頼心の低下、懐疑的になる
- 組織に対する忠誠心の減少