コンテンツにスキップ

グリコシル基

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Addbot (会話 | 投稿記録) による 2013年4月7日 (日) 14:17個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (ボット: 言語間リンク 6 件をウィキデータ上の d:q2855177 に転記)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

グリコシル基(グリコシルき、glycosyl group)は、構造を持つの一種である。単糖あるいは低分子量の少糖が置換基となっているもののうち、糖部分のヘミアセタールヒドロキシ基を除去して結合位置とした分子の部分構造の場合、グリコシル基と称される。したがってグリコシル基はさまざまな糖の構造を示し一定ではない。

生化学的には酵素反応が介在して生体関連物質にグリコシル基が導入される。すなわちショ糖乳糖などの少糖生合成やアミロースグリコゲンヒアルロン酸など多糖鎖生合成の場面において特異的なグリコシル基転移酵素(glycosyltransferase、transglycosidase)の作用によりヌクレオシド一リン酸または二リン酸をアグリコンにもった各種配糖体(糖ヌクレオチド)からグリコシル基が転移されるのが通常である。

関連項目

出典

  • 'glycosyl group', "IUPAC GOLDBOOK"; G.P.Moss, P.A.S. Smith, D. Tavernier, "Glossary of class names of organic compounds and Reactive intermediates based on struture"(IUPAC recommendations 1995), Pure. & Appl. Chem., Vol.67, pp.1307-1375(1995).
  • 「グリコシル(基)転移」『岩波生物学辞典』第4版、岩波書店。