キササゲ

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キササゲ
キササゲ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 lamiids
: シソ目 Lamiales
: ノウゼンカズラ科 Bignoniaceae
: キササゲ属 Catalpa
: キササゲ C. ovata
学名
Catalpa ovata
G.Don
シノニム

Catalpa kaempferi

和名
キササゲ
英名
Yellow catalpa
Chinese catalpa

キササゲ(木大角豆、学名:Catalpa ovata)はノウゼンカズラ科落葉高木。生薬名で梓実(しじつ)と呼ばれる。日本で「梓(し)」の字は一般に「あずさ」と読まれ、カバノキ科ミズメ(ヨグソミネバリ)の別名とされるが、本来はキササゲのことである。

特徴

高さ5-10m。中国原産とされるが日本各地の河川敷など、湿った場所に野生化した帰化植物。花期は6-7月。淡い黄色の内側に紫色の斑点があるを咲かせる。果実は細長いさく果でササゲ(大角豆)に似るのでキササゲ(木大角豆)と呼ばれる。

生薬

本種とその同属植物トウキササゲ(学名C. bungei)の果実は日本薬局方に収録の生薬「キササゲ」である。これは梓実(しじつ)ともいい、利尿作用がある。伝統的な漢方薬ではほとんど使わず民間薬的なものである。

同属植物

  • アメリカキササゲC. bignonioides
  • トウキササゲC. bungei
  • オオアメリカキササゲ(ハナキササゲ、C. speciosa