カンタロープ
カンタロープ(Cantaloupe)は、ヨーロッパ南部、アメリカ、タイなどで露地栽培される、赤肉種のマスクメロン。キャンタロープとも呼称される。和名:疣(いぼ)メロン。
概要
北米のカンタロープは、アメリカ合衆国、メキシコ、カナダの一部で一般的なメロン。欧州のカンタロープは、表面の突起は小さめ、緑灰色がかった表皮は北米種とかなり見た目が違う。イタリアでは生ハムメロンに使われる。また、家畜の飼料用にも利用される。加工品(ドライメロンなど)としても利用される。
特徴
生食用で、果皮は硬く橙色、香りが強いが食味があまり良く無い(日本のメロンと比較すると糖度が低い)。
利用
日本では、馴染みがなく、後継品種(スパイシーカンタローブ)により日本へ導入される。現在、日本では、加工品(ドライメロン)として輸入・食される。
主な後継品種
- スパイシーカンタローブ(Spicy Cantaloupe)
- カンタロープを品種改良したもの。夕張メロンの親で有名である。
- 寒さに強く、赤い果肉。甘い香り強いのが特徴だが、糖度が低い。北海道では、加工用として利用されたり、砂糖をまぶして食されていた。
- トスカナカンタロープ(Tuscan Cantaloupe)
- イタリア・トスカナ産のメロン。カンタロープを品種改良したもの。ラグビーボール型で縦縞に緑色の溝が入る。味は日本のメロンのように甘く、種の部分が南瓜に似ている。ヨーロッパ・アメリカで食される。
- スペインメロン(Spanish Melon)
- 形状は、ラグビーボール型。果皮は深緑色でうねりがあり硬く、縦縞の線模様味が入る。果肉は、青白くマスクメロンの一種。スペイン・アメリカ(カリフォルニア州)・チリで生産される。
- シャラントメロン(Charente Melon)
- フランス・シャラント産のメロン。スペインメロンの交配種。果皮は黄色、縦縞に緑色の溝が入る。果肉は赤肉系橙色。
- シャランティーズメロン(Charentaise Melon)
- シャラントメロンの後継品種。