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オータニルリヒカゲ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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オータニルリヒカゲ
オータニルルヒカゲのオス(上)とメス(下)
オータニルリヒカゲ
オス(上)とメス(下)
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: 鱗翅目 Lepidoptera
上科 : アゲハチョウ上科 Papilionoidea
: ジャノメチョウ科 Satyridae
: ルリヒカゲ属 Ptychandra
: オータニルリヒカゲ
P. ohtanii
学名
Ptychandra ohtanii
H. Hayashi, 1978
和名
オータニルリヒカゲ
亜種
  • P. o. ohtanii
    H. Hayashi, 1978
  • P. o. lizae
    H. Hayashi, 1984

オータニルリヒカゲ(学名:Ptychandra ohtanii)は、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科ジャノメチョウ科に分類されるチョウの一種。フィリピンの固有種。

分布

ルリヒカゲ属はフィリピン諸島が分布の中心で7種中6種が、残るやや小型の1種タルボトルリヒカゲ(P. talboti) がボルネオ島に産する。本種はミンダナオ島アポ山(3,144 m)とレイテ島で知られているだけである。レイテ産は別亜種(P. o. lizae)になっている。

形態

前翅長は25-27 mm。ロルキニイルリヒカゲ(P. lorquinii)のミンダナオ亜種(plateni)に似ているので同定には注意を要するが、オスの前翅表の長毛束の生え方やメスの翅表の色彩や斑紋で見分けることが出来る。

生態

発見された当時は稀なものではなかったが、最近は入手が困難になっているようである。

参考文献

  • Hayashi, Hisakazu, 1978: Three new species of Ptychandra from Mt. Apo, Mindanao(Lepidoptera: Nymphalidae). Tyo-to-Ga. 29(4): 211-214.[1]
  • Aoki,T., Yamaguti, S. & Uemura, Y., 1982. In Tsukada, E.(Ed.), Butterflies of the South East Asian Islands, 3. 500pp., incl.113pls. Plapac. Tokyo.
  • Treadaway Colin G., 1995: Checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera). Nachr. entomol. Ver. Apollo, Suppl. 14: 7-118.
  • Aoki, T., Yamaguchi, S. & Uemura, Y., 2006: Additional notes on the satyrid butterflies after publication of "Butterflies of the South East Asian Islands Part3 Satyridae-Libytheidae" . Butterflies. 43: 16-29.
  • Treadaway, C. G. & Schrőder, Heinz , 2012. Revised checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera) Nachr. entomol. Apollo Suppl.20: 1-64.