オックスファム

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衣服および靴の提供箱

オックスファム・インターナショナル(Oxfam International)は13の組織から編成される、貧困不正を根絶するための持続的な支援・活動を100カ国以上で展開している団体である[1]。 オックスファム・インターナショナル事務局では緊急支援、開発プログラム、キャンペーン活動などに取り組んできた。

歴史

オックスファムの設立は第二次世界大戦下の1942年、英国のクエーカー教徒、社会活動家、オックスフォード大学の教育関係者が中心となり、「オックスフォード飢餓救済委員会」を立ち上げたことから始まる。大戦中、英国全土で産声を上げた「全国飢餓救済委員会」の支部として地元市民が組織され、当時、ナチス支配下にあったギリシャの餓えに苦しむ国民を英国政府は助けるべきと説得をしたことで知られている。

のちに「オックスフォード飢饉救済委員会(Oxford Committee for Famine Relief)」から短くOxfamと1965年に電報で使用していた省略形を組織名に変更し、1963年のカナダをきっかけに海外にも事務局が立ち上がり、各大陸でオックスファムの活動が活発になっていった。 1990年代以降、オックスファム・インターナショナルの活動に賛同するパートナー(各NGO,民間企業など)は3000組を超える。

活動

設立のきっかけは、飢餓に苦しむ人々へ食料を供給することだったが、飢餓を引き起こす要因に対して戦略的な解決法を提言するようになった。食料や医療品の提供に加えて、人々が自立できるように様々な機器を提供したり、フェアトレードの促進などにも積極的に取り組む。オックスファムの活動は主に3つに分類される。仕事を創り出す~長期にわたって貧困に苦しむ地域を活性化させるきっかけとして、持続可能な解決方法をそこに暮らす人々のニーズに合わせて割り出す。人道的支援~内紛であったり、自然災害であったりと一時的な災難に見舞われた人々の支援(支援が得られない場合、1つ目の長期的な貧困に陥りやすいため)や、飲み水の供給、衛生的支援。ロビー活動アドボカシー、キャンペーンなどを通して地域レベル、国家レベル、そして国際的なレベルで政治や政策における決断への発言力、影響力を増す活動。

募金・寄付

イングランドにあるショップ

オックスファムの募金活動は多岐にわたる。英国では50万人以上が定期的に金銭的な寄付をしたり、オックスファムのショップ(世界で1万5000軒にのぼる)で買い物をするなどして活動資金を集める活動に参加している。また、故人となった支援者の遺言で資産が寄付されるケースも多い。 また、毎年ロンドンで開催されるロンドンマラソンの参加者も、オックスファムへの募金呼びかけで完走を目指したり、夏に開催されるグラストンベリー・フェスティバル(音楽)の会場でボランティアが警備員として自らの時間を提供する対価として、オックスファムに主催者から寄付がおこなわれる。

100キロを2日以内で歩くトレイルウォーカー(イベント)も香港オーストラリアニュージーランドオランダ、英国、日本、カナダベルギーアイルランドなどで毎年、開催されている。

脚注

関連項目

外部リンク