イカストラ
イカストラ (バスク語:Ikastola)とは、スペインのバスク自治州、ナバーラ自治州およびフランス領バスクにおいて、バスク語のみまたは主にバスク語を用いて初等教育・中等教育を行う学校のことである。イカストラは現在公立か私立かということよりも、自治州や領域の構成に応じて異なるネットワークに分割されている。
歴史
かつてより広く話されるようになっているが、20世紀初頭にバスク・ナショナリズムが復興する以前は、バスク語で教育を実施するところは非常にわずかだった。最初の公式なイカストラが開校したのは1914年で、バスク自治州内での教育媒介がスペイン語からバスク語に変える運動が、20世紀に遅れて行われた。スペイン内戦で共和国側が敗れると、公の場でのバスク語の使用は禁止され、全てのあらゆる教育機関はスペイン語で教育を行うよう強いられた。そしてバスク語は完全に無視されたのである。しかし、他の地域から孤立したイカストラでは、親たちのいくつかの集団によってこっそりとバスク語が教えられていた。1964年、フランス領バスクで初のイカストラが開校した。1965年、非常にまれなことに、ビルバオでイカストラが合法化された。内戦後初の公式イカストラ・ネットワークが、1973年にフランコ派の州政府によってアラバ県に創設された。ネットワークには国が資金を提供した。1975年のフランコの死によって民主政治が復活すると、高度な自治権がバスク自治州とナバーラ自治州に与えられた。イカストラは、スペイン北部のバスク語が話される地域へ広まっていったのである。現在は、バスク自治州内と、バスク語話者の多いナバーラ自治州北部の児童の大部分がイカストラに在籍している。フランス領バスクのイカストラは、フランス国内でバスク語が公用語と認定されていないため、私立の扱いとなっている。
外部リンク
- Federation of Ikastolak(バスク語)