アネット (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。ギャツビー (会話 | 投稿記録) による 2022年11月28日 (月) 12:57個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

アネット
Annette
監督 レオス・カラックス
脚本 レオス・カラックス
ラッセル・メイル
ロン・メイル
原案 ラッセル・メイル
ロン・メイル
製作 チャールズ・ギルバート
ポール=ドミニク・ウィン・ヴァカラシントゥ
製作総指揮 オリヴィエ・ゴリア
出演者 アダム・ドライバー
マリオン・コティヤール
サイモン・ヘルバーク
音楽 ラッセル・メイル
ロン・メイル
撮影 カロリーヌ・シャンプティエ
編集 ネリー・ケティエ
製作会社 CGシネマ
ディテールフィルム
ユーロスペース
スコープ・ピクチャーズ
配給 フランスの旗UGCディストリビューション
日本の旗ユーロスペース
公開 フランスの旗2021年7月6日
日本の旗2022年4月1日
上映時間 140分[1]
製作国 フランスの旗 フランス
ドイツの旗 ドイツ
ベルギーの旗 ベルギー
日本の旗 日本
メキシコの旗 メキシコ
言語 英語
フランス語
興行収入 世界の旗$3,349,127[2]
テンプレートを表示

アネット』(原題:Annette)は2021年に公開されたフランスドイツベルギー日本メキシコ合作のミュージカル映画である。監督はレオス・カラックス、主演はアダム・ドライバーが務めた。

概略

ロサンゼルス。コメディアンのヘンリーはキャリアの低迷に悩まされていた。そんなある日、ヘンリーはオペラ界のスター歌手、アンと恋に落ちそのまま結婚した。ヘンリーのキャリアは結婚後も落ち目になる一方で、自分以上の成功を収めるアンに嫉妬心を募らせていった。やがて、2人の間に娘(アネット)が生まれた。アネットには母親譲りの歌の才能があり、ヘンリーはその才能を磨くことに存在意義を見出すようになった。しかし、娘を通したヘンリーの自己実現は徐々に狂気をはらみ始める。

キャスト

製作

2016年11月3日、アダム・ドライバー、ルーニー・マーラリアーナにレオス・カラックス監督の新作映画への出演オファーが出ていると報じられたが[3]、後二者との交渉は不首尾に終わった。2017年5月31日、ミシェル・ウィリアムズの出演が決まった[4]。撮影は2017年の夏にも開始される予定だったが、ドライバーが出演する『スター・ウォーズ』シリーズの撮影スケジュールとの兼ね合いから延期されることになった[5]

結局、製作が本格的に再スタートしたのは2019年5月で、その際、降板することになったウィリアムズの代役としてマリオン・コティヤールが起用された[6]。同年10月9日、サイモン・ヘルバークがキャスト入りした[7]

音楽

原案のスパークスが音楽を担当し、パリ映画批評家協会賞において最優秀音楽賞を受賞[8]。 2021年5月28日、劇中歌「So May We Start」がシングルとして発売された[9]。6月25日にはドライバーとコティヤールが歌う「We Love Each Other So Much」もシングルカットされた[10]。8月27日、ミラン・レコーズが本作のサウンドトラックを発売する予定である[11]

公開・マーケティング

2017年3月14日、アマゾン・スタジオズが本作の北米配給権を獲得したと報じられた[12]。2021年6月2日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[13]。7月6日、本作は第74回カンヌ国際映画祭のオープニング作品として上映され[14]、カラックスが監督賞を受賞した[15]

評価

本作は批評家から高く評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには37件のレビューがあり、批評家支持率は71%、平均点は10点満点で7.4点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「衝撃とファンタジーの間を繊細かつ夢幻的に行き来している。『アネット』は良い意味で滑稽なロックオペラであり、その迸る感情に対する実験的なアプローチは風変りに思えるかもしれないが、野心的なものでもある。レオス・カラックス監督は同作で見事に復帰を果たした。」となっている[16]。また、Metacriticには18件のレビューがあり、加重平均値は71/100となっている[17]

出典

  1. ^ アネット”. 映画.com. 2021年11月14日閲覧。
  2. ^ Annette (2021)”. The Numbers. 2022年11月28日閲覧。
  3. ^ Adam Driver and Rooney Mara in Talks for Music Drama From ‘Holy Motors’ Director”. Variety (2016年11月3日). 2021年7月27日閲覧。
  4. ^ Michelle Williams Replaces Rooney Mara in Leos Carax’s ‘Annette’”. The Film Stage (2017年5月31日). 2021年7月27日閲覧。
  5. ^ ‘Star Wars’ is to Blame for the Delay of Leos Carax’s Next Film”. The Film Stage (2018年5月22日). 2021年7月27日閲覧。
  6. ^ Marion Cotillard Joins Leos Carax’s Musical ‘Annette’ (EXCLUSIVE)”. Variety (2019年5月15日). 2021年7月27日閲覧。
  7. ^ Simon Helberg Joins Adam Driver & Marion Cotillard In Leos Carax’s Amazon Musical ‘Annette’; France Deal Inked As Cameras Roll”. Deadline.com (2019年10月9日). 2021年7月27日閲覧。
  8. ^ 祝スパークス、パリ映画批評家協会賞<最優秀音楽賞>受賞! 鬼才レオス・カラックス監督映画『アネット』サントラ国内盤3月23日発売”. Sony Music (2022年2月9日). 2022年6月14日閲覧。
  9. ^ Original Song ‘So May We Start’ from ‘Annette’ Released”. Film Music Reporter (2021年5月27日). 2021年7月27日閲覧。
  10. ^ Sparks’, Adam Driver’s & Marion Cotillard’s Original Song ‘We Love Each Other So Much’ from ‘Annette’ Released”. Film Music Reporter (2021年6月25日). 2021年7月27日閲覧。
  11. ^ ‘Annette’ Cannes Edition Soundtrack Album Details”. Film Music Reporter (2021年8月27日). 2021年7月30日閲覧。
  12. ^ Amazon Buys ‘Annette’ Starring Adam Driver (EXCLUSIVE)”. Variety (2017年3月14日). 2021年7月30日閲覧。
  13. ^ Annette - Bande-annonce officielle - UGC Distribution”. YouTube (2021年6月2日). 2021年7月30日閲覧。
  14. ^ Leos Carax’s ‘Annette’ Starring Marion Cotillard & Adam Driver To Open Cannes Film Festival”. Deadline.com (2021年4月19日). 2021年7月30日閲覧。
  15. ^ 第74回カンヌ映画祭、濱口竜介監督作に4冠 最高賞は仏女性監督のホラージャンル「Titane」”. 映画.com (2021年7月18日). 2021年7月30日閲覧。
  16. ^ Annette”. Rotten Tomatoes. 2021年7月30日閲覧。
  17. ^ Annette (2021)”. Metacritic. 2021年7月30日閲覧。

外部リンク