アイリス・ウェストマン
アイリス・ウェストマン（Iris Westman, 1905年8月28日[1] - 2021年1月3日[1][2]）は、アメリカ・ノースダコタ州に在住していた長寿の女性。ノースダコタ州の歴代最高齢者。存命中はアメリカでヘスター・フォードに次ぐ2番目の高齢であり[3]、世界全体では8番目の長寿者であった。
略歴
1905年、ノースダコタ州のアネタの農場に生まれる[4]。農地は2018年時点でも保有していた。2人の兄弟がいたが、成人まで存命していたのはウェストマンのみだった[4][5]。同年の12月25日にバプテスマを受ける[6]。第一次世界大戦期には母親とともに軍隊のための物資を製造していた。
1923年にアネタ高校を卒業し[7]、1928年にノースダコタ大学を卒業[8]。ミネソタ州に引っ越すまではノースダコタ州で英語教師として働く。1940年代にミネソタ大学に2年間授業を受けたのち同州で司書になる。子供のころから読書が好きだったという[5][8]。
結婚したことも子供を持ったこともなかった。1972年に退職し、ノースダコタ州に戻る。106歳の頃に転倒し手術を受ける[9]。その後の2012年からはノースウッドの老人ホームに移る[10]。
2016年にはノースダコタ州の歴代最高齢者になる。存命中の同州最高齢者になった時期は不明であるが、110歳以前からと考えられている。
2018年の時点で手押し車を使用しての歩行が可能であり、テレビ番組の取材のときには自身のエピソードなどを話していた。2020年8月の115歳の誕生日のときにはすでに車椅子を使用した状態であったがはっきりと会話をすることができていた。また新型コロナウイルス感染症予防のため高齢者施設の屋外で誕生日会が行われていた。
2021年1月3日に死去。115歳128日没[10]。
脚注
- ^ a b “North Dakota's oldest resident Iris Westman dies at age 115”. グランドフォークス・ヘラルド. (2021年1月4日) 2021年1月6日閲覧。
- ^ “Iris Westman” (英語). Gerontology Wiki. 2022年1月5日閲覧。
- ^ “Oldest North Dakotan is dead at 115”. スター・トリビューン. (2021年1月5日) 2021年1月6日閲覧。
- ^ a b “Iris is 108”. Griggs Dakota (2013年8月28日). 2015年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月6日閲覧。
- ^ a b “Iris Westman points to God for her 115 years” (英語). Grand Forks Herald (2020年8月25日). 2022年1月5日閲覧。
- ^ Services, Iverson-Kassian Funeral. “Obituary for Iris Westman | Iverson - Kassian Funeral Services” (英語). Obituary for Iris Westman | Iverson - Kassian Funeral Services. 2022年1月5日閲覧。
- ^ Publisher |, Katie Pinke / Agweek (2019年8月30日). “Iris Westman, a 113 year-old educator and farmer” (英語). Agweek. 2022年1月5日閲覧。
- ^ a b “A love of learning that never grows old” (英語). UND Today (2020年8月27日). 2022年1月5日閲覧。
- ^ “Alumni focus: The oldest North Dakotan, Iris Westman ’28 is still learning” (英語). UND Today (2019年12月11日). 2022年1月5日閲覧。
- ^ a b “North Dakota's oldest resident Iris Westman dies at age 115”. Grand Forks Herald (2021年1月4日). 2021年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月6日閲覧。