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わたしを離さないで

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わたしを離さないで
Never Let Me Go
著者 カズオ・イシグロ
訳者 土屋政雄
発行日 イギリスの旗 2005年4月5日
日本の旗 2006年4月22日
発行元 イギリスの旗 Alfred A. Knopf
日本の旗 早川書房
ジャンル サイエンス・フィクション
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
形態 上製本
ページ数 349
公式サイト www.hayakawa-online.co.jp
コード ISBN 978-4-15-208719-5
ウィキポータル 文学
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わたしを離さないで』(わたしをはなさないで、原題:Never Let Me Go)は、2005年発表のカズオ・イシグロによる長編小説。同年のブッカー賞最終候補作。

あらすじ

「介護人」キャシーはヘールシャムで「提供者」たちの世話をしていた頃の記憶を静かに思い返していく。閉鎖的でありながら落ち着いたヘールシャムの牧歌的な世界は、キャシーの回想が進むにつれてそのグロテスクな全貌を明らかにしていく。

評価

抑制された文体で人間と社会の新たな関係を描き出した本作は、英文学者の柴田元幸がイシグロの最高傑作と激賞する一方[1]、作家の佐藤亜紀はあまりにエモーショナルな情動を追いすぎていると酷評し、2006年のワースト作品であると公言した[2]

邦訳

映画

キャリー・マリガンアンドリュー・ガーフィールドキーラ・ナイトレイ主演、マーク・ロマネク監督で映画化され、2010年に公開された。イシグロ自身も製作総指揮として名を連ねている[3]

脚注

  1. ^ ハヤカワepi文庫の解説
  2. ^ 熊本日日新聞「佐藤亜紀が読む」、2006年8月6日。
  3. ^ 映画公式サイト