かぶり

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かぶりとは、鉄筋コンクリートの設計に用いる項目のひとつで、鉄筋からコンクリート表面までの最短距離のこと。コンクリート工学の用語。建築用語ではかぶり厚という。

かぶり鉄筋酸化から守る役割を果たしている。したがって、これが不足すると、鉄筋が酸化をはじめ、鉄筋コンクリートの強度を著しく低下させる。塩害によって被害を受けた建築物において、かぶり厚の不足が原因であることも多い。かぶりが不足している鉄筋コンクリートは配筋が浮き上がって見えることがある。

建築物の鉄筋コンクリートは建築基準法により、必要なかぶり厚が床スラブなどの部位に分けられて指定されている[1]

脚注

  1. ^ 建築基準法施行令”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2008年11月22日閲覧。 “第七十九条(鉄筋のかぶり厚さ) 鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、耐力壁以外の壁又は床にあっては二センチメートル以上、耐力壁、柱又ははりにあっては三センチメートル以上、直接土に接する壁、柱、床若しくははり又は布基礎の立上り部分にあっては四センチメートル以上、基礎(布基礎の立上り部分を除く。)にあつては捨コンクリートの部分を除いて六センチメートル以上としなければならない。”