Shrink〜精神科医ヨワイ〜
Shrink〜精神科医ヨワイ〜 | |
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ジャンル | 医療[1] |
漫画 | |
原作・原案など | 七海仁 |
作画 | 月子 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | グランドジャンプ |
レーベル | ヤングジャンプコミックス |
発表号 | 2019年13号 - |
発表期間 | 2019年6月5日[1] - |
巻数 | 既刊8巻(2022年5月18日現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『Shrink〜精神科医ヨワイ〜』(シュリンク せいしんかいヨワイ)は、原作:七海仁、漫画:月子による日本の漫画。『グランドジャンプ』(集英社)にて、2019年13号から連載中[1]。
「医療もの」であるが[2]、「現代日本の抱える社会問題」も描かれている[3]。ストーリーが展開されている途中で病名が発覚し、患者や家族を驚かせる演出ではなく、「初めから病名が明かされ」ることが本作の特徴[3]。漫画で「精神医療」を題材とする作品は珍しいこともあり、2021年に話題となる[4]。
2021年12月、第5回さいとう・たかを賞を受賞した[5][6]。
あらすじ
新宿にある新宿ひだまりクリニックで、弱井幸之助は患者と向き合う。
登場人物
- 弱井 幸之助(よわい こうのすけ)
- 精神科医[1]。
作中に登場する心の病
制作背景
原作を担当する七海が精神医療を題材とする本作を執筆しようとしたきっかけは、「自分の家族が精神疾患を抱えていた」ことが影響している[4]。七海は家族とともに病院探しをし、複数の精神科の診察の付き添いした経験があった[4]。雑誌の仕事で精神科医に取材をする機会もあった[4]。それらを経て、患者に「必要な情報があまりにも届いていない」と感じるようになる[4]。精神医療ではいい医者とそうではない医者の差が大きいが、病院や医師選びの情報が乏しいため、患者が「適切な治療にアクセスしづらい」という問題に、七海は直面する[4]。精神病に対する偏見と「『自分が精神病になるはずがない』という思い込み」など、誤った認識を持つことにより、「治療が必要な当事者を病院から遠ざけているのではないか」と七海は考えた[4]。その視点から「精神医療」を「多くの人にとって身近なマンガの題材として取り上げるべきテーマ」として、本作を執筆[4]。「苦しくても、手を伸ばせばちゃんと助けてくれる〝シュリンク〟がそこにいる」ことを、七海は読者に伝えたいと考えている[4]。
七海は読者の中には「心が不安定になっている」人や「精神疾患を抱える」人もいるため、誤情報により余計な不安を煽り、実際に病状に苦しむ読者に悪影響を与えないよう、「精神科医や当事者の方への取材は不可欠」だと考えている[4]。取材で得た「ファクトの情報をベースにストーリーを描くように心がけ」、七海は原作を執筆している[4]。エピソードを描く際は、「必ずハッピーエンドで終わるよう意識して」描かれている[4]。
書誌情報
- 七海仁(原作)・月子(漫画)『Shrink〜精神科医ヨワイ〜』集英社〈ヤングジャンプコミックス〉、既刊8巻(2022年5月18日現在)
- 2020年1月17日発売[8][2]、ISBN 978-4-08-891421-3
- 2020年2月19日発売[9]、ISBN 978-4-08-891484-8
- 2020年9月18日発売[10]、ISBN 978-4-08-891688-0
- 2020年12月18日発売[11]、ISBN 978-4-08-891796-2
- 2021年5月19日発売[12][7]、ISBN 978-4-08-891898-3
- 2021年9月17日発売[13]、ISBN 978-4-08-892083-2
- 2021年12月17日発売[14]、ISBN 978-4-08-892177-8
- 2022年5月18日発売[15]、ISBN 978-4-08-892259-1
脚注
出典
- ^ a b c d “精神科医療を題材に月子が新鋭とのタッグで描く「Shrink」、グラジャンで”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年6月5日) 2021年11月13日閲覧。
- ^ a b c “日本は隠れ精神病大国?心を救う精神科医の奮闘描く月子の新作「Shrink」1巻”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年1月17日) 2021年11月13日閲覧。
- ^ a b c “『Shrink〜精神科医ヨワイ〜』が描く、メンタルヘルスの重要性 施設の料金までカバーする“徹底した読者目線”を考察”. リアルサウンド. blueprint (2021年10月26日). 2021年11月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m “「もっと精神病患者が増えればいい」の真意とは。『グランドジャンプ』にて連載中のマンガ『Shrink(シュリンク)〜精神科医ヨワイ〜』が伝える「誰にでも起こりうる精神疾患、そのセーフティネットづくりのススメ」”. 週プレNEWS. 集英社 (2021年9月17日). 2021年11月13日閲覧。
- ^ “「Shrink〜精神科医ヨワイ〜」が第5回さいとう・たかを賞を受賞”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年12月10日) 2021年12月10日閲覧。
- ^ “第5回さいとう・たかを賞に「Shrink(シュリンク)」”. 産経ニュース (2021年12月25日). 2021年12月25日閲覧。
- ^ a b c “七海仁×月子の精神医療もの「Shrink」5巻発売でお薬手帳カバーが当たる”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年5月19日) 2021年11月13日閲覧。
- ^ “Shrink〜精神科医ヨワイ〜 1”. 集英社の本 公式. 集英社. 2021年11月12日閲覧。
- ^ “Shrink〜精神科医ヨワイ〜 2”. 集英社の本 公式. 集英社. 2021年11月12日閲覧。
- ^ “Shrink〜精神科医ヨワイ〜 3”. 集英社の本 公式. 集英社. 2021年11月12日閲覧。
- ^ “Shrink〜精神科医ヨワイ〜 4”. 集英社の本 公式. 集英社. 2021年11月12日閲覧。
- ^ “Shrink〜精神科医ヨワイ〜 5”. 集英社の本 公式. 集英社. 2021年11月12日閲覧。
- ^ “Shrink〜精神科医ヨワイ〜 6”. 集英社の本 公式. 集英社. 2021年11月12日閲覧。
- ^ “Shrink〜精神科医ヨワイ〜 7”. 集英社の本 公式. 集英社. 2021年12月17日閲覧。
- ^ “Shrink〜精神科医ヨワイ〜 8”. 集英社の本 公式. 集英社. 2022年5月18日閲覧。