FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP ソーラーカーレース鈴鹿

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FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP ソーラーカーレース鈴鹿とは、三重県鈴鹿市鈴鹿サーキットで毎年開催されるソーラーカーレースである。

近年では太陽電池の高効率化、複合材料による車体の軽量化、充電池の小型軽量化、パワーエレクトロニクスの発展による制御装置の効率向上、電動機の高出力化により全般的に高性能化が進み、晴天時には時速100km以上でのレース展開が繰り広げられる。

レース概要

2日間にかけて実施される。2015年現在は、金曜日は公式車検と予選を兼ねたフリー走行、土曜日にエンジョイI/IIクラスの4時間耐久、ドリーム、チャレンジ、オリンピアクラスの5時間耐久が行われる。

  • 以前は1992年に3時間 - 2時間 - 3時間 - 2時間の4ヒート・10時間耐久で行われていた。
  • 1993年から1998年までは土曜日に公式予選と3時間、日曜日に午前2時間、午後3時間の3ヒート・8時間耐久で行われていた。[1]
  • 1999年から2010年まではドリーム・チャレンジクラスは2ヒート制で、土曜日に公式予選と8時間耐久レースの第1ヒート(4時間)、日曜日の午前にエンジョイクラスの4時間耐久、午後から8時間耐久第2ヒート(4時間)が行われていた[2]。またこの時からレース中のドライバー交代が義務付けられるようになった。

大潟村ワールド・ソーラーカー・ラリーと双璧を成すレースで、ワールド・ソーラーカー・ラリーの方は平坦で直線部の多いコースで周回数を重ねるのとは対照的に、鈴鹿サーキットのフルコースを用い、起伏のあるカーブの多いコースでレースが繰り広げられる。

レギュレーション

太陽電池の出力に応じて複数のクラスがある。なお全クラスを通じて、ドライバー(装備込み)の最低重量は75kg(足りない場合はバラストを搭載する)。以下2015年現在のクラス規定について解説する。

ドリーム(DREAM)クラス
本レースの最高峰カテゴリー。1997年まではTOMORROWクラスと呼ばれていた。鉛以外のバッテリーの使用が認められるほか、ソーラーパネル出力も最低480Wで上限がない。
チャレンジ(CHALLENGE)クラス
1997年まではTODAYクラスと呼ばれていた。ソーラーパネル出力が480Wを超え800W以下のクラス。バッテリーは鉛のみ使用可。
エンジョイ(ENJOY)クラス
1995年に追加されたカテゴリーで、1997年までCOSMOクラスと呼ばれていた。ソーラーパネル出力が480W以下でバッテリーは鉛のみ使用可。レースではさらに「ENJOY I」(チームメンバーのうち5名以上が同年4月1日時点で18歳未満かつ高校・高専在学中)と「ENJOY II」(それ以外)の2クラスに分けられる。
オリンピア(OLYMPIA)クラス
2008年に追加されたカテゴリーで国際自動車連盟(FIA)の代替エネルギー車両規則に定められたオリンピアクラス準拠のクラス。車両(バッテリーを除く)の最低重量は100kg、バッテリー・ドライバー込みのレーシング重量で同190kg。ソーラーパネル出力の制限はない。

歴史

レースは1992年以降毎年開催される。現在まで国内で継続的に開催されるソーラーカーによる競技としては最も長い歴史がある。

大会名称
  • 1992年 - 1994年 ソーラーカーレース鈴鹿
  • 1995年 - 1997年 FIA ELECTRO-SOLAR CUP コスモ石油カップ ソーラーカーレース鈴鹿
  • 1998年 - 2002年 FIA ELECTRO-SOLAR CUP DREAM CUP ソーラーカーレース鈴鹿
  • 2003年 - 2010年 FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP DREAM CUP ソーラーカーレース鈴鹿
  • 2011年 - 2013年 FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP ソーラーカーレース鈴鹿
  • 2014年 FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP マイナビ ソーラーカーレース鈴鹿 2014
  • 2015年 FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP ソーラーカーレース鈴鹿 2015

脚注

  1. ^ ただし1993年は荒天のため6時間30分に短縮された。
  2. ^ 鈴鹿2011 5耐レース直前レポート - ZERO TO DARWIN PROJECT

関連項目

他の大会

外部リンク