f.lux

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f.lux
f.luxを使用していない場合とf.luxのデフォルト設定
作者
  • Michael Herf
  • Lorna Herf
開発元 Flux Software LLC
初版 2009年2月 (15年前) (2009-02)
最新版
Windows: v3.12
macOS: build 37.2[1]
Linux: n/a
iOS: 0.9986[2]
対応OS Microsoft Windows, Linux, macOS, iOS
対応言語 英語
サポート状況 Active
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト justgetflux.com
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f.lux (ふらっくす[3]) はハーバード大学医学部が推奨するディスプレイ色温度を場所と時間に合わせて調節するクロスプラットフォームブルーライトカットソフトウェアである。このプログラムは夜間の眼精疲労睡眠パターンの乱れなどの生活習慣病を軽減することを目的に作成された[4][5][6]

機能

暗室モードを使ったとき

f.luxをインストールする際に利用者は地理座標郵便番号、あるいは地名に基づいて場所を選択する。すると、選択された場所の日の出日の入りの時刻に基づいてディスプレイの色温度が自動的に調整される。日没時には色温度が徐々に暖色に変化し、日の出時には元の色(寒色)に戻る。[5][6]

f.luxは、さまざまなカラープロファイルと事前に定義された色温度の値があり、特定のプログラムや活動中のプログラムの動作を変更する。映画鑑賞モード、赤みを軽減するモード(2.5時間)、夜間の視力に影響を及ぼさない暗室モードなどがある。[5][6]夜間に働く人はf.luxでパソコンの時間を昼夜逆転させて、昼間にディスプレイを暖色にできる。[7]

動作環境

このプログラムは、Microsoft WindowsMacOSLinuxで利用できる(ただし、現在Ubuntu 18.04 LTSでは動作しない)。iOSでも利用することも可能[8]

健康

ブルーライトメラトニンの分泌を減少させ、がん心臓病糖尿病肥満などの生活習慣病の発症リスクを高める要因の一つとされている。このため、夜間、ハーバード大学医学部では、f.luxなどのブルーライトカットソフトを強く勧めている。一方、注意力、反射神経、精神の安定、睡眠の改善など脳の様々な機能の向上に有効とされているため、青色光はにちゃんと浴びるようになってる[9][4]

脚注

  1. ^ Build 37.2 for El Capitan”. f.lux. 2016年6月2日閲覧。
  2. ^ f.lux for iOS”. f.lux. 2016年1月15日閲覧。
  3. ^ f.lux: F.A.Q.”. 2017年2月11日閲覧。
  4. ^ a b Corliss, Julie (2021年10月26日). “Can blue light-blocking glasses improve your sleep?” (英語). Harvard Health. 2021年11月1日閲覧。
  5. ^ a b c Review: f.lux makes your computer usable at night”. PC World (2013年10月31日). 2015年3月3日閲覧。
  6. ^ a b c Save Your Eyes and Improve Your Sleep with f.lux for OS X and Windows”. TekRevue (2014年10月15日). 2016年1月15日閲覧。
  7. ^ f.lux: F.A.Q. - I work nights. How do I flip the day and night settings?”. justgetflux.com. 2016年10月31日閲覧。
  8. ^ Reduce Eye Strain and Get Better Sleep by Using f.lux on Your Computer”. How-To Geek (2014年10月23日). 2016年1月15日閲覧。
  9. ^ Blue light has a dark side, Harvard Health Publication, 2015,9,2

外部リンク