黒谷古墳

黒谷古墳
	; 墳丘・石室開口部
別名	黒谷1号墳/黒谷暮坪1号墳
所在地	広島県三原市大和町下草井
位置	北緯34度32分22.62秒東経132度53分33.35秒 / 北緯34.5396167度東経132.8925972度座標: 北緯34度32分22.62秒東経132度53分33.35秒 / 北緯34.5396167度東経132.8925972度
形状	（推定）円墳
規模	直径10m以上; 高さ3.5m
埋葬施設	横穴式石室（石棚付）
出土品	須恵器片
築造時期	7世紀前半-中葉
史跡	広島県指定史跡「黒谷古墳」
地図	黒谷古墳
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黒谷古墳（くろたにこふん）は、広島県三原市大和町下草井にある古墳。形状は円墳と推定される。広島県指定史跡に指定されている。

概要[編集]

広島県中部、沼田川上流の椋梨川から北に入った黒谷の、東側小支谷の南斜面に築造された古墳である^[1]。1999年（平成11年）に保存整備が実施されている^[2]。

墳丘は後世の開墾による削平を受けているが、墳形は円形と推定され、直径10メートル以上・高さ3.5メートルと見積もられる^[3]^[1]^[2]。埋葬施設は横穴式石室で、南西方向に開口する。石室奥壁には石棚を付すという、広島県内では唯一の特徴を示す。副葬品としては須恵器片の出土が知られる^[3]。築造時期は古墳時代終末期の7世紀前半-中葉頃^[1]（または6世紀後半-7世紀前半頃^[2]）と推定される。

古墳域は1985年（昭和60年）に広島県指定史跡に指定された^[2]。なお、西方には2号墳が所在する。

埋葬施設[編集]

埋葬施設は横穴式石室で、南西方向に開口する。石室には玄室・羨道の区別はなく、現存長6.85メートル、幅1.4メートル（奥壁部）・1.6メートル（中央部・開口部）、高さ2.2メートル（奥壁部）を測る^[3]。

奥壁には、高さ1.3メートルの位置に石棚を付す。両側壁にかけて渡した一枚石（長さ1.8メートル・幅1メートル・厚さ0.2-0.5メートル）を棚とし、その前面に障壁としての一枚石（長さ1.8メートル・幅0.6メートル・厚さ0.2メートル）を立てる^[3]。石棚の上層の幅は下層よりも広くなっており、石室の平面形は下層ではコ字状、上層ではT字状を示す^[2]。

玄室
開口部

文化財[編集]

広島県指定文化財[編集]

史跡
- 黒谷古墳 - 1985年（昭和60年）3月14日指定^[2]。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

^ ^a ^b ^c 三原市の文化財 2016.
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f 黒谷古墳（広島県教育委員会「ホットライン教育ひろしま」）。
^ ^a ^b ^c ^d 黒谷古墳（古墳） 1989.

参考文献[編集]

史跡説明板（三原市教育委員会設置）
小都隆「黒谷古墳」『日本古墳大辞典』東京堂出版、1989年。ISBN 4490102607。
「黒谷古墳」『三原市の文化財』三原市教育委員会、2016年。

外部リンク[編集]

黒谷古墳 - 広島県教育委員会「ホットライン教育ひろしま」

[FOOTNOTE三原市の文化財2016-1] 三原市の文化財 2016.

[広島県-2] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f 黒谷古墳（広島県教育委員会「ホットライン教育ひろしま」）。

[FOOTNOTE黒谷古墳（古墳）1989-3] 黒谷古墳（古墳） 1989.

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