高倉山 (神戸市)

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高倉山
標高 291.5 m
所在地 神戸市須磨区高倉台
位置 旧1万分の1地形図 須磨 1932より推定位置
高倉山 (神戸市)の位置(日本内)
高倉山 (神戸市)
北緯34度39分15秒 東経135度06分10秒 / 北緯34.65417度 東経135.10278度 / 34.65417; 135.10278座標: 北緯34度39分15秒 東経135度06分10秒 / 北緯34.65417度 東経135.10278度 / 34.65417; 135.10278
山系 六甲山系
種類 かつて存在した山
プロジェクト 山
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高倉山(たかくらやま)は神戸市須磨区にかつて存在した標高291.5m[1]の山。

概要[編集]

高倉山は昭和30年代末より、ポートアイランドや東部臨海工業地帯等を造成する土砂採取現場となった[2]。高倉山で採取された土砂は、全長14.7kmの須磨ベルトコンベヤを使って須磨桟橋まで運搬され、埋立現場まで海上輸送された[3]。土砂を削り取られた高倉山山頂付近は宅地として造成され、昭和48年(1973年)に須磨ニュータウンの一部である高倉台団地となった[4][5]

当初は高倉山全てを削り取る予定だったが、低くなった山から風が吹き下ろし、地域の気象が変化すると地元市民らが反対し、標高200mまで削られたところで中断した[6]

おらが山[編集]

高倉山と鉄拐山を結んでいた稜線で、高倉台団地に近い部分はおらが山と呼ばれる公園となっている。この公園の最高地点の標高は約200mで高倉山のモニュメントが設置されており、レストハウス「おらが茶屋」が営業していた。

登山道[編集]

おらが山は須磨浦公園から宝塚に至る六甲全山縦走路の経路上にあり、鉄拐山と高倉台団地のあいだにある。

交通機関[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ 国土地理院 土地条件調査報告書 昭和41年 写真73 http://www1.gsi.go.jp/geowww/landcondition/report/d2003.pdf
  2. ^ 須磨区役所 須磨ニュータウンの歴史 http://www.city.kobe.lg.jp/ward/kuyakusho/suma/shoukai/sumanewtown/NThistory.html
  3. ^ 神戸市役所 ベルトコンベヤトンネル http://www.city.kobe.lg.jp/information/project/port/tunnel/
  4. ^ 神戸市役所 こうべきっず百科 http://www.city.kobe.lg.jp/information/public/online/kids/seikatu/jinkoushima.html
  5. ^ 須磨ニュータウンとは http://www.city.kobe.lg.jp/ward/kuyakusho/suma/shoukai/sumanewtown/img/leaflet-omote1.pdf
  6. ^ 天国に続く階段、馬の背越え絶景へ 須磨アルプス踏破に挑戦”. 神戸新聞社 (2019年5月27日). 2024年3月23日閲覧。

関連項目[編集]

  • 灘山 - 同じく埋め立て地造成のための土砂採取によって消滅した山。兵庫県に存在したことも共通する。