陥入爪

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陥入爪(かんにゅうそう)とは、爪の角がトゲのように軟部組織(爪内部の肉)に刺さって炎症を起こした状態をいう。巻き爪と混同されがちだが、巻き爪とは横方向に爪が巻いたようになる現象のことを指し陥入爪とは異なる。しかし、一般に巻き爪と陥入爪は併発していることが多い。

原因[編集]

主な原因は、深爪・合わない靴(特に幅の狭い靴・ハイヒール)・外傷であり、まれに爪白癬の治療過程で発症することがある。これは、長年爪白癬に冒された爪の形に合わせて形成された皮膚に、伸びてきた正常な爪が食い込むためである。

合併症[編集]

化膿した肉芽腫(正面)
化膿した肉芽腫(側面)
抜爪手術後
  • 血管拡張性肉芽腫 爪の圧迫により皮膚の軟部組織が傷ついてできる。
  • 蜂窩織炎 軟部組織の傷より細菌が入り、皮膚内部で感染を引き起こす。

治療[編集]

  • 爪下にガーゼやフィルムを挿入し、爪を浮き上がらせる保存的治療。
  • 爪郭に沿って一方を切り開いたチューブを挿入し爪を浮かせるガター法
  • テーピング
  • フェノール法
  • 手術(抜爪など)
  • ワイヤーによる矯正[1][2]
  • 金属プレートによる矯正

これらのほか、近年では皮膚を切らずに行う安全な巻き爪矯正やケア法などもある。[3]

また、一部の治療法(保存的療法等)を行う前に局所麻酔を希望することも可能。麻酔をかけることにより、上記の治療に伴う激痛を軽減することができる。ただし、局所麻酔をかける処理は激痛が伴う(個人差によるが、例えば持病に糖尿病(特にII型)があり、悪化の傾向にある患者は痛みが軽減される)。

また、麻酔を使うと別途の治療費がかさむため、一部では局所麻酔をせずにそのままで治療をする患者もいる(進行状態にもよるが、強烈な激痛を覚悟して治療しなければならない)。ただし、麻酔を使うよりは、痛みを伴わない(もちろんはみ出た肉を切るときは痛い)と思われる。それに加えて、治療後に麻酔が切れるにつれて治療した爪の部分に、激痛が来るので、一時的な抑制に過ぎない。

予防[編集]

適度に爪が伸びてきたら切っておくこと。特に指の左右の端の爪の部分は感染しやすいので、深爪に気をつけながら切る。中にはある程度、長くなってから切るという人もいるが、長くなればなるほど発症するリスクが高くなる。また、左右の端の爪を取るのが痛いからといって、処理を怠ってしまうと、そのまま成長して感染するリスクが高くなるので、多少の痛みを我慢してでも、その部分の爪を切ることが大切である。

ただし陥入爪そのものは爪の内部組織が爪によって傷付けられればそれだけで発生するため、爪を切ったことが徒となって逆に爪内部を傷付ける爪の形状となってしまう事もあり、特に症例を発症しやすい巻き爪気味の場合は、適度の爪の長さを日頃から試しておくと良い。

脚注[編集]

  1. ^ http://tama-medical.com/
  2. ^ http://www.vho.jp/vho/about/index.html
  3. ^ http://matome.naver.jp/odai/2133618322295248301

関連項目[編集]