酢酸フェニル水銀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| 酢酸フェニル水銀 | |
|---|---|
| 別名 | フェニル水銀(II)アセタート、フェニル酢酸水銀、アセトキシフェニル水銀、PMA |
| 分子式 | CH3COOHgC6H5 |
| 分子量 | 336.7 |
| CAS登録番号 | [62-38-4] |
| 形状 | 白色ないし黄色の吸湿性の結晶性粉末。 |
| 融点 | 148-153 °C |
| 出典 | 国際化学物質安全性カード |
酢酸フェニル水銀(さくさんフェニルすいぎん、英: Phenylmercuric acetate)は、化学式CH3COOHgC6H5で示される有機水銀化合物の一種で、かつては日本でも農業用殺菌剤として使用されていた。
目次 |
用途 [編集]
稲のいもち病に対する殺菌剤として1948年9月27日に農薬登録。セレサンなどの商品名で販売され、塗沫や浸漬処理による種子消毒にも使われたが1973年10月29日に登録が失効し、現在は農薬としての使用は禁止されている。また、かつては殺精子剤として避妊具に使用されていた[1]。
毒性 [編集]
日本の毒物及び劇物取締法により毒物に指定されている。眼や気管などに対し腐食性があり、皮膚からも吸収されやすい。体内に入ると、数時間経過した後に腎臓障害が生じる。マウスに経口投与した場合の半数致死量は43mg/kgである。可燃性であり、燃焼すると水銀蒸気を生じる。
脚注 [編集]
- ^ 植村振作・河村宏・辻万千子・冨田重行・前田静夫著 『農薬毒性の事典 改訂版』 三省堂、2002年。ISBN 978-4385356044。